年中行事の意味とは?由来や歴史、英語表現を一覧カレンダーと共に紹介

羽子板の写真

皆さんは、「年中行事」にどのような意味があり、行われているのかご存知でしょうか。

あまり「年中行事」の意味について意識しない方も多いと思いますが、多くの年中行事は、長い歴史の中で培われ、受け継がれてきたものになります。

そこで、この記事では、

  • 年中行事の読み方と意味
  • 年中行事の本来の意味と役割
  • 年中行事の由来と歴史
  • 年中行事の一覧カレンダー
  • 年中行事の英語表現

について紹介・解説していきます。

年中行事の読み方

まず始めに、年中行事の読み方は、
ねんちゅうぎょうじまたは
ねんじゅうぎょうじです。

昔は「ねんじゅうぎょうじ」と読むのが一般的だったようですが、時代の流れの中で変化し、現在では「ねんちゅうぎょうじ」と読むことのほうが一般的となっています。

どのような経緯があり、「ねんちゅう」と読むようになったのかは定かではありませんが、「年中(ねんじゅう)」と読む場合、
・「家事は年中無休の仕事だ」
・「彼は年中釣りばかり行っている」
・「ここでは、一年中様々な花が楽しめるそうだ」
のように、『終始=いつも』の意味で用いられることが多いため、「ねんちゅう」と読むことで「年の間」という意味を分かりやすくする目的があったのではないでしょうか。

年中行事の意味とは

豪華なお節の写真

「年中行事」とは、
一年のうち、毎年決まった時期に慣例として行われる行事のことを言います。
※慣例(かんれい)とは、繰り返し行われ、習慣のようになった事柄のことです。

広い意味では、個人的な行事から世界的な行事まで含まれますが、一般に「年中行事」というと、『日本の公的な行事』を意味します。

年中行事の本来の意味や役割とは?

稲穂とお米の写真

なぜ、生活の中に「年中行事」が取り入れられ、恒例行事として行われるようになったのかというと、次のような役割があったためだと考えられています。

  • 神様に自然の恵みを感謝すると共に、五穀豊穣を祈るため
  • 祖先の霊を祀り、子供の成長や家族の幸せを祈るため
  • 単調な毎日に活力や潤いを与え、生活リズムを整えるため

「年中行事」は、長い歴史の中で様々変化しながら生活の中に取り入れられ、特別な日として大切にされてきました。

年中行事の由来と歴史

平安貴族のイラスト

現在の「年中行事」は、下記のような様々な風習や文化が組み合わさり、生まれたものだと言われています。

  • 農村で行われていた『農耕儀礼
  • 天皇を中心とし、貴族の間で行われていた『宮中祭祀
  • 仏教を由来とする『仏教行事
  • 武家社会の中で確立した『公武行事
  • 戦後に広まった『西洋由来の行事

『農耕儀礼』とは

農耕儀礼(のうこうぎれい)」とは、
季節の節目ごとに自然の神様に感謝を捧げ、五穀豊穣や家族の健康を祈る行事』のことを言います。

昔は、平安時代に中国から伝わったとされる「二十四節気(にじゅうしせっき)」や「七十二候(ななじゅうにこう)」と呼ばれる暦を利用して農業の目安としていましたが、季節の変わり目をより正確に把握するため、日本独自の「雑節(ざっせつ)」と呼ばれる暦も作られていました。

自然の神様への信仰と、暦を利用して農業を行う風習の中で、『十日夜(とおかんや)』や『小正月(こしょうがつ)』、『八十八夜(はちじゅうはちや)』といった季節の節目を象徴する年中行事が生まれています。

『宮中祭祀』とは

宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)」とは、
天皇が国家と国民の安寧と繁栄を願い、神様に祈願する儀式』のことを言います。

以前は、「宮中祭祀」の一部が『祭日(さいじつ)』として国民の祝日となっていた時代がありましたが、昭和22年(1947年)に『皇室祭祀令』が廃止されたことで、祭日自体が無くなることとなりました。

しかし、昭和23年(1948年)に新たに制定された『国民の祝日に関する法律』によって祭日の一部が名前を変えて「国民の祝日」として残ることとなり、『建国記念の日』や『春分の日』、『勤労感謝の日』などが祭日由来の年中行事となっています。

ちなみに、「祭日」と「祝日」の違いについては、下記の記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。

「年中行事」という言葉は平安時代の宮中が始まり

最初に「年中行事」という言葉が用いられるようになったのは、平安時代(794年~1185年)の宮中であったそうです。

平安時代の宮中では、様々な行事や儀式が行われていたため、885年(仁和元年)公卿(くぎょう)であった藤原基経(ふじわらのもとつね)が、家臣に一年間の行事を把握させるため、『年中行事障子(ねんじゅうぎょうじのしょうじ)』と呼ばれる衝立(ついたて)を「清涼殿(せいりょうでん)」に置いたことが始まりと言われています。

「年中行事障子」には、284条にわたる「年中行事」と、毎月決まって行われる「月中行事」9条が記されており、儀礼の詳細と共に「年中行事」の文字も記されていたそうです。

お花見』や『お月見』、『七夕(たなばた)』といった年中行事は、中国から伝わった風習が日本古来の風習と結びつき、宮中の行事として行われていたのが由来とされています。

『仏教行事』とは

仏教行事(ぶっきょうぎょうじ)」とは、
仏教を由来として行われる行事のこと』を言います。

仏教は6世紀半ばごろに中国から日本に伝わったとされていて、その後、日本で信仰されていた神道と調和し、同一視する「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という考えが広まったことで、日本の人々の間に浸透していくこととなりました。

お盆』や『お彼岸(おひがん)』、『除夜の鐘』などの年中行事は、仏教が由来の行事となっています。

『公武行事』とは

公武行事(こうぶぎょうじ)」とは、
江戸幕府によって行われる行事のこと』を言います。

もともと宮中行事として行われていた儀式が、力を持った武家の間でも行われるようになると、宗教的な要素は排除され、武家式の儀式へと変わっていくこととなりました。

そして、武家社会の年中行事として定着すると、次第に一般市民の間でも普及し、行われるようになったと言われています。

江戸時代には、『五節句(ごせっく)』と呼ばれる行事が「式日(しきじつ)」として定められ、公武行事として行われるようになりました。
※式日とは儀式を行う日のことで、国民にとっては祝日になります。

「五節句」は、「人日(じんじつ)」・「上巳(じょうし)」・「端午(たんご)」・「七夕(しちせき)」・「重陽(ちょうよう)」と呼ばれる5つの節句のことです。

明治時代になると、『五節句廃止令』が出されたことで公武行事(式日)としての「五節句」は廃止されましたが、『七草粥(ななくさがゆ)』や『ひな祭り』、『こどもの日』の行事として受け継がれ、今でもその風習が残っています。

『西洋由来の行事』とは

戦後間もない日本は大変苦しい時代でしたが、高度成長期を迎えると、アメリカの近代的な文化を取り入れながら日本独自の文化を育み、日本は生活習慣を一変させました。

その中で、様々な企業が西洋由来の季節の行事を取り入れた販売商戦を行うようになったことで、日本でも西洋の行事が行われるようになり、年中行事として定着するようになったと言われています。

母の日』や『父の日』、『バレンタイン』といった行事は、西洋の行事が由来です。

年中行事の一覧カレンダー(意味・食べ物も紹介)

12ヶ月のカレンダーのイラスト

それでは、日本で行われている主な年中行事を一覧で紹介すると共に、行事の意味や食べ物についても紹介します。

 

日付 【行事】
意味・食べ物
1月
1/1
(祝日)

正月
新年を無事に迎えられたことをお祝いし、一年の無病息災を願う日です。
お正月には、家族が集まってお節料理を食べてお祝いします。
また、大人から子供へお年玉を渡す風習もあります。

〈食べ物〉
お節料理・雑煮・お屠蘇(おとそ)
1/1~
1/7頃まで
年賀
新しい年が明けたことをお祝いする行事です。
年賀状や贈答品を贈る風習があります。

1/1~
1/15頃まで
初詣(はつもうで)
新年に初めて神社やお寺に参拝する行事です。
一年の感謝や今年一年の健康や幸せを祈ります。

1/4頃 仕事始め
新年になり、初めて仕事を開始する日のことです。

1/7 七草(人日の節句)
7種類の植物をお粥に入れて食べる行事です。
お節料理で疲れた胃を休めると共に、無病息災を願う意味があります。

〈食べ物〉
七草粥(七草:せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)
1/9~
1/11まで
十日戎(とおかえびす)
七福神の恵比寿様をお祀りする祭礼の行事です。
9日は「宵えびす」・10日は「本えびす」・11日は「残り福」とされ、3日間に渡って開催されます。
兵庫県西宮市の「西宮神社(にしのみやじんじゃ)」で行われる「福男選び」は、恒例行事として有名です。
主に西日本で行われているお祭りで、五穀豊穣や大漁祈願、商売繁盛を願って神社へ参拝が行われます。

1月
第2月曜日
(祝日)
成人の日
新成人となった若者をお祝いする日です。
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年をお祝いし、励ます日」として国民の祝日とされています。

1/11または
1/20
鏡開き(かがみびらき)
お正月に神様の依代(よりしろ)となっていた鏡餅を食べ、無病息災を祈る行事です。

〈食べ物〉
お雑煮・おしるこ
1/15 小正月(こしょうがつ)
正月に続いて行われる様々な新年の行事を行う日です。
五穀豊穣を願って餅花を飾ったり、
左義長(どんど焼き)などと呼ばれる火祭りを行って正月飾りを燃やし、厄払いや無病息災を願ったりします。

〈食べ物〉
小豆粥(あずきがゆ)・団子
1/20 二十日正月(はつかしょうがつ)
正月終わりとして祝い納めをする節目の日です。
残ったお正月のごちそうやお餅を食べ尽くすことで、実りの感謝と、今年の五穀豊穣を願う意味があります。

〈食べ物〉
ブリや鮭のアラ炊きや粕汁・麦飯・とろろ汁・雑煮など
2月
2/3頃 節分(せつぶん)
豆をまいて、鬼(邪気)を払う行事です。
節分には、年の数だけ豆を食べて無病息災を願ったり、その年の恵方を向いて恵方巻を食べて願い事をします。
また、魔除けとして玄関に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る風習もあります。

〈食べ物〉
豆・恵方巻・イワシ・こんにゃくなど
2/8または
12/8
針供養(はりくよう)
使えなくなった縫い針を神社に納め、供養をする行事です。
針の労をねぎらい、裁縫の上達を祈る意味があります。
主に東日本では2/8、西日本では12/8に行われています。

2月
最初の午の日
初午(はつうま)
全国の稲荷神社でお祭りが行われる日です。
伏見稲荷大社の主祭神である稲荷神(いなりしん)に五穀豊穣や商売繁盛を願う目的で参拝が行われています。

〈食べ物〉
油揚げ・いなり寿司・初午団子
2/11
(祝日)
建国記念の日
日本の建国を祝う日です。
「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として国民の祝日されています。

2/14 バレンタインデー
女性から男性にチョコレートを贈る日です。
元々は、女性から愛の告白をする日とされていましたが、現在では、友チョコや自分へのご褒美としてチョコレートを購入することのほうが多いようです。

〈食べ物〉
チョコレート
2/15 涅槃会(ねはんえ)
仏教の行事で、お釈迦様の法要を行う日です。
2/15は、仏教の開祖であるお釈迦様が亡くなった日とされています。

2/23
(祝日)
天皇誕生日
天皇陛下の誕生日をお祝いする日です。
〈第126代天皇:諱)徳仁(なるひと)〉

3月
3/3 雛祭り(ひなまつり)
女の子の健やかな成長を祈る日です。
女の子のいる家庭では、菱餅(ひしもち)や雛あられなどをお供えし、雛人形を飾ってお祝いします。

〈食べ物〉
ちらし寿司・菱餅・雛あられ・白酒・はまぐりのお吸い物など
3/14 ホワイトデー
バレンタインデーにチョコレートをもらった男性が、女性にお返しをする日です。
マシュマロやホワイトチョコレート、マカロンなどのお菓子類のほか、食べ物以外のお返しも行われています。

〈食べ物〉
マシュマロ・キャンディー・ホワイトチョコレートなど
3/17頃~
3/23頃まで
春のお彼岸
先祖の霊を供養する日です。
春分の日を挟んだ前後3日間(計7日間)がお彼岸となります。
お墓参りを行い、お墓を綺麗にしたり、彼岸会(ひがんえ)と呼ばれる法要に参加したりします。

〈食べ物〉
ぼたもち・赤飯・精進料理
3/20頃
(祝日)
春分の日
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。
太陽黄経0度となった日が春分の日となります。

3月中旬~
3月下旬頃
卒業式
教育課程を終了したことを認定し、お祝いする式典です。
学校によって日程が異なります。

3月下旬頃~
4月上旬頃まで
春休み
学校などで定められている春の長期休暇です。

3月下旬~
4月中旬頃
お花見
梅や桜の花を鑑賞し、春の到来を喜ぶ風習です。
満開の桜の下、お弁当やお酒を愉しむ宴会が開催されます。

〈食べ物〉
花見団子・行楽弁当・お酒
4月
4/1 エイプリルフール
嘘をついても良いとされている日です。

4/1 入社式
企業が新入社員を正式に迎えるための式典です。

4月上旬 入学式
入学生を迎え、お祝いする式典です。

4/8 花祭り(はなまつり)
お釈迦様の誕生を祝う仏教行事です。
「灌仏会(かんぶつえ)」とも言います。
釈迦像に甘茶をかけてお祝いしたり、甘茶をお供えしたりします。
また、甘茶を飲むことで、健康を祈る意味があります。

〈食べ物〉
甘茶
4/29
(祝日)
昭和の日
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を振り返り、国の将来に思いを致す日」とされています。

5月
5/2頃 八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて88日目のことで、初夏の訪れを知らせる雑節です。
農家では、稲の種まきや茶摘みを行う時期として大切にされてきました。

〈食べ物〉
新茶
5/3
(祝日)
憲法記念日
「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期待する日」とされています。

5/4
(祝日)
みどりの日
「自然を親しみ、その恩恵に感謝して豊かな心を育む日」とされています。

5/5
(祝日)
こどもの日
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかると共に、母に感謝をする日」とされています。
かつては、男の子の成長や幸せを祈る『端午の節句』とされていました。
現在でも男の子のいる家庭では、鯉のぼりや五月人形を飾ったり、柏餅やちまきを食べてお祝いします。
また、厄払いとして菖蒲湯に入る風習もあります。

〈食べ物〉
柏餅・ちまき・ブリ
5月
第2日曜日
母の日
母親の日頃の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日です。
母の日には、カーネーションの花やプレゼントを贈ります。

5/8頃~
5/15まで
神田祭(かんだまつり)
日本三大祭の一つで、東京都千代田区にある「神田明神(かみだみょうじん)」で行われるお祭りです。
奇数の年には「本祭り」、偶数の年には「陰祭(かげまつり)」が行われます。

6月
6月
第3日曜日
父の日
父親の日頃の苦労をねぎらい、父への感謝を表す日です。
父の日には、お酒などのプレゼントを贈ります。

6/30 夏越の祓(なごしのはらえ)
半年間の罪や穢れを払い、残り半年間の無病息災を祈願する行事です。
茅の輪(ちのわ)と呼ばれる大きな輪を八の字にくぐることで、厄を払い、身を清めることができると言われています。

〈食べ物〉
水無月
6月下旬の吉日~
7/25まで
天神祭(てんじんまつり)
日本各地の天満宮(てんまんぐう)で開催されるお祭りです。
大阪市北区にある「大阪天満宮」で行われる「天神祭」は、日本三大祭の一つとされています。

6月下旬頃~
7月上旬頃
海開き
その年初めて海水浴場を一般開放する日です。
海開きが行われると海の家が営業されます。

7月
7月全般 祇園祭(ぎおんまつり)
日本三大祭の一つで、京都市東山区の「八坂神社(やさかじんじゃ)」で行われるお祭りです。

7/2頃 半夏生(はんげしょう)
太陽黄経100度となる日です。
雑節の一つで、田の神様が田植えを見届けて天に帰る日とされていました。
半夏生の日には、地域によって様々な行事食が食べられています。

〈食べ物〉
タコ・半夏生餅・半夏生サバ・小麦餅など
7/7 七夕(たなばた)
星祭りの行事が行われる日です。
織姫と彦星が年に一度天の川を渡り再会できる日とされています。
短冊に願い事を書いて笹の葉に飾り、星にお祈りします。

〈食べ物〉
そうめん
7月
第3月曜日
(祝日)
海の日
「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」とされています。

7/20頃~
8/6頃
土用の丑の日(どようのうしのひ)
夏バテ防止として夏の土用の丑の日にうなぎを食べる風習です。
「う」のつくものを食べると夏バテしないと言われていたことから、ウリや梅干し、うどんなどを食べる地域もあります。
また、厄除けとして黒い食べ物も食べられています。

〈食べ物〉
うなぎ・ウリ・梅干し・うどん・黒豆・ナスなど
7月初旬~
8月中旬頃
お中元(おちゅうげん)
お世話になった人に感謝の気持ちを伝えるため、贈り物をする風習です。
半年間の感謝の気持ちを込めて贈り物を贈ります。
地域によって贈る時期が異なるため、注意が必要です。

7/20頃~
8月末頃まで
夏休み
学校などで定められている夏の長期休暇です。

8月
8/11
(祝日)
山の日
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝をする日」とされています。

8/13~
8/16まで
お盆(おぼん)
祖先の霊を迎え、供養する日です。
正式には、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
13日には祖先の霊を迎えるため、お墓参りが行われるのが一般的で、「盆踊り」は、迎えた祖先の霊を供養するための行事として各地で開催されています。
また、京都では、16日になると祖先の霊を見送る儀式である「五山送り火(ござんのおくりび)」が行われています。

〈食べ物〉
精進料理・そうめん
8/15 終戦記念日
戦没者を追悼し、平和を祈念する日です。
日本国政府が主催となり、「全国戦没者追悼式」が行われます。

9月
9/9 重陽の節句(ちょうようのせっく)
菊の花で不老長寿を祈願する日です。
菊を浸した菊酒を飲んだり、菊湯に入る風習があります。
また、秋の収穫を祝い、栗やナスを使用した行事食が食べられる日でもあります。

〈食べ物〉
菊酒・栗ご飯・栗まんじゅう・秋ナス
9月
第3月曜日
(祝日)
敬老の日
「多年に渡り、社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿をお祝いする日」とされています。

9/20頃~
9/26頃まで
秋のお彼岸
先祖の霊を供養する日です。
秋分の日を挟んだ前後3日間(計7日間)がお彼岸となります。
お墓参りを行い、お墓を綺麗にしたり、彼岸会(ひがんえ)と呼ばれる法要に参加したりします。

〈食べ物〉
おはぎ・赤飯・精進料理
9/23頃
(祝日)
秋分の日
「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日」とされています。
太陽黄経180度となった日が秋分の日となります。

9月上旬~
10月上旬頃
(旧暦8/15)
十五夜
お月様に秋の収穫を感謝すると共に翌年の豊作を願い、月を愛でる日です。
十五夜は、一年で一番美しい月とされていて、お月様にお月見団子や収穫した農作物をお供えする風習があります。

〈食べ物〉
お月見団子・里芋・豆
10月
10月
第2月曜日
(祝日)
スポーツの日
「スポーツに親しみ、健康な心身を培う日」とされています。
2019年までは「体育の日」となっていました。

10/17 神嘗祭(かんなめさい)
その年初めて収穫した初穂を天照大御神(あまてらすおおみかみ)に奉り、自然の恵みに感謝をする感謝祭です。
神嘗祭は伊勢神宮で行われ、最も重要な神事とされています。

10/20または
11/20・1/20
えびす講(えびすこう)
七福神の恵比寿様をお祀りする祭礼の行事です。
「二十日戎(はつかえびす)」や「えべっさん」とも呼ばれています。
主に関東や中国地方で行われているお祭りで、五穀豊穣や大漁祈願、商売繁盛を願って神社へ参拝が行われます。
※1/10の「十日戎」と同じ意味合いのお祭りです。

10/31 ハロウィン
日本では、おばけの仮装やコスプレをしてホラーイベントを愉しむ日とされています。
アメリカから伝わった風習で、テーマパークなどで取り入れられたことから、日本でも行われるようになりました。

〈食べ物〉
かぼちゃ・お菓子
11月
11月
酉(とり)の日
酉の市(とりのいち)
関東地方を中心とする鷲(わし)や鳥にちなむ神社で行われる商売繁盛・開運招福を願うお祭りです。
歴史書で伝説の英雄とされる日本武尊(やまとのたけるのみこと)が、見事東夷(とうい)征伐(せいばつ)を果たし、人々を救済したことから、日本武尊の命日(11月酉の日)に神恩感謝の祭りを行ったことが酉の市の由来とも伝えられています。

11/3
(祝日)
文化の日
「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」とされています。

11/15 七五三(しちごさん)
3歳・5歳・7歳になった子供の成長をお祝いする日です。
一般的には男の子は5歳、女の子は3歳・7歳になると、神社やお寺で七五三詣でが行われ、子供が無事に成長できたことへの感謝と、これからの健やかな成長・加護を祈ります。

〈食べ物〉
千歳飴(ちとせあめ)
11月
第3木曜日
ボジョレー・ヌーヴォー解禁日】 
フランスのヴォジョレー地区で作られた新酒ワインの発売日です。
世界共通に、解禁日時は毎年11月第3木曜日の午前0時と定められているため、日付変更線の関係上、日本では本場のフランスよりも8時間ほど早く新酒のワインを愉しむことができます。

11/23
(祝日)
勤労感謝の日
「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う日」とされています。

11/23 新嘗祭(にいなめさい)
宮中や全国の神社で行われる収穫祭です。
「神嘗祭」が天照大御神に対し新穀を奉るお祭りであるのに対し、「新嘗祭」は、全ての神様に新穀を奉り、五穀豊穣の感謝を捧げるお祭りになります。
宮中では最も重要な儀式とされていて、天皇がその年に収穫された穀物やお酒などを神々にお供えし、感謝の気持ちと五穀豊穣を願い、神様と一緒に新穀を食すことで、翌年の豊穣が約束されると言われています。

〈食べ物〉
新米
12月
12/13~
12/20頃まで
お歳暮(おせいぼ)
お世話になった人に感謝の気持ちを伝えるため、贈り物をする風習です。
一年間の感謝の気持ちを込めて贈り物を贈ります。

12/22頃 冬至(とうじ)
太陽黄経が270度となる日で、一年で最も昼の時間が短くなる日です。
冬至には、邪気を払うため「ゆず湯」に入る風習があるほか、かぼちゃやこんにゃく、小豆粥(あずきがゆ)などを食べて健康を祈る風習があります。

〈食べ物〉
かぼちゃ・小豆粥・こんにゃくなど
12/24頃~
1/7頃まで
冬休み
学校などで定められている冬の長期休暇です。

12/24日没~
12/25日没まで

クリスマス
24日の夜は「クリスマス・イヴ」と言いますが、「前日」ではなく『クリスマスの夜』という意味があります。
クリスマスイヴには、恋人と一緒に過ごしたり、家族や友人とクリスマスパーティを行ってケーキやごちそうを愉しむ日で、日本では宗教的な意味合いはありません。
また、24日の夜~25日にかけてサンタさんが子供達にプレゼントを持ってきてくれる日として親しまれています。

〈食べ物〉
クリスマスケーキ・フライドチキン
12/13頃~
12/28まで
正月事始め(しょうがつことはじめ)
お正月を迎えるために準備を始める日です。
新年に向けて年末の大掃除や正月飾り、餅つきなどの準備を行います。

12月中旬~
下旬
歳の市(としのいち)
寺社の境内や門前で開催される年末最後の縁日のことです。
新年を迎えるための正月飾りや食品、日用品などを取り扱う露店が並びます。
東京都台東区浅草にある「浅草寺(せんそうじ)」では、毎年17日~19日に「羽子板市」が開催され、邪気を跳ね返す縁起物とされる羽子板が販売されます。

12/28頃 仕事納め
その年の仕事の最終日です。

12/29頃~
1/3頃まで
正月休み
年末年始の休日のことです。

12/31 年越の大祓(としこしのおおはらえ)
宮中や全国の神社で行われる罪や穢れを払い、心身を清めるための神事です。
夏越の祓の半年後に行われる除災行事で、人型をした形代(かたしろ)に罪や穢れを移すことでお清めをします。

12/31 大晦日(おおみそか)
一年の最後の日です。
大晦日には、そばを食べて年を越す風習があります。
また、お寺では、苦しみや煩悩を断ち切り、清らかな心で新年を迎えてほしいという願いから、「除夜の鐘」が108回つかれるのが一般的です。

〈食べ物〉
年越しそば

年中行事を英語で表現すると

「年中行事」を英語にすると、次のように表現されています。

Annual events(年中行事)
※(annual=通年・events=行事)

まとめ:年中行事とは1年間の習慣化した行事のこと

餅をつく人のイラスト
  • 「年中行事」の読み方は、「ねんちゅうぎょうじ」または「ねんじゅうぎょうじ」
  • 「年中行事」は、様々な文化や風習が組み合わさり生まれた
  • 「年中行事」という言葉は、平安時代の貴族の風習が由来
  • 伝統的な「年中行事」には、神様への感謝や、幸せを願う気持ちなどが込められている

いかがでしたでしょうか。
「年中行事」とは、毎年行われる習慣化した行事のことで、様々な風習や文化が由来となり、行われるようになったことが分かりました。

現在では、何百年という歴史の中で培われた風習が次々に失われ、本来の意味が忘れ去られつつある行事もたくさんあります。

伝統的な日本の文化がこれ以上失われないよう、大切な日本の文化を守ろうという活動も行われていますが、イベント化したお祭りでのモラルの欠如やマナー違反が原因で、失われてしまう行事もあるようです。

お祭りなどの伝統行事を楽しむことは大変良いことですが、ただ楽しむだけでなく、どのような意味で行われている行事なのかを理解し、皆で協力して守っていくことも大切なことと言えるでしょう。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。