日本年間行事

エイプリルフールのルールとは?嘘は午前中だけの由来・起源も解説

2020年3月7日

びっくりする女の子と男の子のイラスト

4月1日は、新しい年度の始まりですが、エイプリルフールの日でもありますね。

この日は年に一度の「嘘をついても許される日」として、世界的な一大イベントでもあるようです。

皆さんも、家族や友人に「うそだよー、今日はエイプリルフールだよー!」と騙されて、中には「悔しい思いをした!」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

また最近では、企業がエイプリルフールに参入し、渾身のネタを披露しあって、メディアやTwitterなどの、SNSを騒がせることも毎年の恒例行事となってきました。

このように日本では、なじみの深い存在となったエイプリルフールですが、始まりはいつ、どのようなものだったのでしょう。

そこで、この記事では、

  • エイプリルフールのルールとは
  • エイプリルフールの由来と起源
  • 嘘をついてはいけない年があるのは本当?
  • 日本の企業が行ったエイプリルフールの紹介
  • 海外のエイプリルフール

について解説・紹介していきます。

エイプリルフールのルールは、嘘は午前中まで?

4月1日のエイプリル期間は、一日中嘘をついて良いと思っている方が多いですよね。

しかし、実際に嘘をついていいのは、『0時から12時まで』の午前中だけのようです。

これは、国によって違いもあるようですが、主にイギリスでは午前中にのみ嘘をつくことが許されているとされています。

この「午前中だけ」というルールは、イギリスの王政復古の記念日の「オークアップルデー」に由来しているようです。

オークアップルデーとは

オークアップルデーとは、ロイヤルオークデーとも呼ばれ、国王に忠誠を誓う証としてオーク(樹木)の葉っぱや、オークアップルと呼ばれる虫こぶ(虫が寄生してこぶを作る)を帽子や襟元に飾る風習のことを言います。

この風習は1651年9月3日に、チャールズ2世がイングランド(イギリス)のウスターで起きた戦いに敗れ、共和軍に追われて逃げる途中、巨大なオークの木の中に身を隠し追ってから逃れたという話にちなみ、ロンドン入りした5月29日を王政復古の記念として祝うようになりました。

チャールズ2世が隠れて助かったオークの木は「ロイヤルオーク」と呼ばれ有名になったそです。

この話からオークアップルデーに飾りをつけていない人は「国王への忠誠心が足りないんじゃない?」とからかわれる風習が生まれました。

このオークアップルデーのルールとして、「飾りをつけていない」とからかうのは午前中までで、午後にはからかったことを謝り、わだかまりを残さないよう笑い合って終わるまでがルールとなっているようです。

これは、「飾りを付けないといけない」とされているのは午前中までだからだそうです。

このことから、エイプリルフールも次の日まで持ち越すのではなく、嘘は午前中までで、午後からは種明かしをするのがお決まりとなっているようです。

3人の女の子が、楽しく会話する様子

エイプリルフールの起源と由来

エイプリルフールの起源についてはいくつかの説があるようです。

その中でも、有力とされる説をいくつか紹介していきます。

フランスが由来説

シャルル9世の人物画
シャルル9世

「フランスがエイプリルフールの起源」だとされる説では、シャルル9世に関する説が有力だと考えられています。

フランスでは16世紀ごろ、現在で考えると3月25日頃が「新しい年に変わる日」とされており、その日から4月1日までの期間のあいだ「復活祭」というお祭りが行われていたそうです。

ところが1564年に、当時の王様だったシャルル9世が、これまで3月25日頃を新年としていたものを、突然1月1日とする暦(現在の太陽歴)に変更すると発表しました。これを、ルシヨンの勅令といいます。

すると、当時のフランス国民は、「新年が1月1日になるなんて、本当かよ、信じられない!」と多くの人が、疑問や否定的な意見を持ったとされています。

このような反対派の人々の中には、昔の復活祭に合わせて4月1日に 新暦派に向けて嘘の招待状や、イタズラのプレゼントを贈ったりする者まで現れました。

このように反発したり、バカ騒ぎをしたりして旧暦を祝う人々にシャルル9世はひどく憤慨し、反対派の人々を逮捕、処刑してしまったそうです。この中には残酷にも、当時13歳の少女まで含まれていたとされています。

このことから、フランス国民は、残虐なこの事件を忘れることのないよう抗議の意を込めて、その後も毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝うようになり、これが広く広まることとなったようです。 

また、当時のフランスでは、新年に贈り物を交換する習慣がありました。
しかし新暦になった後も、旧暦の4月1日に贈り物を交換する人たちがおり、それが数百年の時を経て「贈り物からジョーク(嘘)に変わった」というのが、4月1日がエイプリルフールになった理由だとされています。

インド説

続いては、インドから始まったとされる説です。

昔からインドには多くの修行僧がおり、3月末から4月1日の1週間つらく厳しい悟りの修行が行われるそうです。

しかし、せっかく悟りの境地に達したのに、すぐ誘惑の多い日常に戻ってきてしまうので「まったく修行の意味がないよ」と笑い話になることがありました。

そこで寺では、あえて修行期間があけた4月1日に「揶揄節(やゆせつ)」として、修行を終えた僧をからかう行事にしたそうです。

これが転じて、4月1日がエイプリルフールとなり広まったとされるのがインド説です。

日本にエイプリルフールが伝わったのはいつ?

エイプリルフールの文化が日本に伝わったのは、江戸時代と言われています。

しかし、日本に伝わる前から「不義理の日」というエイプリルフールと似た文化が日本にもあったと言われています。

そして偶然にも、不義理の日は4月1日だったそうです。

この「不義理の日」というのは、久しい人に手紙を書き、※不義理を詫びて、最近の様子を尋ねるという日だったそうです。
※不義理とは、義理を欠く事。特にお金を借りたまま返さない事をいいます。

その後、大正時代になって今のようなエイプリルフールへと変わったようですが、元々「不義理の日」が行われていたことで、より国民に受け入れやすかったのかもしれません。

嘘をついてはいけない年もあるのは本当?

日本や世界の多くの国では、4月1日になると毎年エイプリルフールが行われています。

しかし、なぜだか嘘をついてはいけない年があるというが出回ったことがあるようです。

嘘をついてはいけない年とは?

先ほどフランス説に登場した少女は、13歳という若さで処刑されてしまいましたが、それをいたたまれなく思う人が多かったことから、哀悼の意を表して、1564年から13年ごとに「逆エイプリルフール」(嘘の嘘の新年)を祝い、『その日は嘘をついてはいけない』という風習が生まれたという話になります。

けれども、実際にはこのようなストーリーは無く、何気なくエイプリルフールについた嘘の話が本当の話として出回ってしまったのが真相なようです。

エイプリルフールの日に投稿された話もそうですが、ネット上にあふれている話が全て正しいとは限りません。
全てを鵜呑みにしてしまうことのないようにしなければなりませんね。

日本企業が行ったエイプリルフール企画とは

最近では、多くの企業がエイプリルフールネタを披露することが流行っているようです。

そのため、「ネットや新聞記事を見て、面白いものを探し出すのが4月1日楽しみになった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、面白いものをいくつか紹介していきます。

日本コカ・コーラ『い・ろ・は・す』のエイプリルフール

最近はももをはじめ、数多くのラインナップが揃ってきたいろはす!そろそろ、ぱんやごはん味がでてきてもいい頃だよね。

※嘘です※

サンクトガーレンのエイプリルフール

キモカワイイと話題のオオグソクムシ。エビに近い味で、意外とおいしいなら、ビールにしてもきっと美味いはず!

※嘘のような実際に販売された商品です※

サンクトガーレンのエイプリル商品はまだまだあります!

自動車メーカーBMWのエイプリルフール

運転支援システムで先を行く、BMWの先進技術を惜しみなく自動掃除機ロボットに施しました

※嘘です※

ケンタッキー・フライド・チキンのエイプリルフール

もともとは捨てられていた鶏肉をフライドチキンとして売り出して、ここまで人気になったのだから・・・

※嘘です※

海外のエイプリルフール

ここではフランスのちょっと変わったエイプリルフールの風習を紹介します。

フランスでは、エイプリルフールのことを『4月の魚=プワソンダヴリル(Poisson d'Avril)』と言います。

まぜ、そのような呼び方をするのかというと、
「あまり利口でないサバは、4月になると簡単に釣ることができるから」が理由となっているそうで、また、4月1日にサバを食べさせられた人のことを「4月の魚(プワソンダヴリル)」とも呼ぶそうです。

加えて、4月1日はキリスト教の受難節「レント」の最終日で、レントの間は「肉料理を食べることを控えるもの」とされていました。そういった背景もあり、レントの期間中でも食べられる「魚」を贈りものとする人が多かったと言われています。

ちなみにフランスでは、3月末になると町のベーカリーやパティスリーに魚の形をしたパンやお菓子が並ぶそうですよ。
エイプリルフールと魚はフランスでは密接な関係と言えますね。

フランスのエイプリールパンである、ポワソン ダブリル フレーズ
フランスのエイプリルパン「ポワソン ダブリル フレーズ」

まとめ:エイプリルフールは誰もが楽しめるものにしよう!

ドッキリイラスト
  • イギリスのルールでは、午前中にのみ嘘をつくことが許される
  • エイプリルフールの起源は、フランス発祥説が有力
  • 嘘をついてはいけない日があるというのはエイプリルフールの嘘だった
  • フランスでは、エイプリルフールと魚は密接な関係がある

いかがでしたでしょうか。
エイプリルフールとは、いくつもの歴史的背景が重なり合って、出来上がったものだったということが分かりました。

エイプリルフールの鉄則ですが、嘘をつくなら入念な準備のうえ、人を楽しませるような嘘にしましょう!

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

のすけ

ご覧いただきありがとうございます! 少しばかり私の紹介ですが、息子を育てる父親であり、会社員をしています。 父親として恥ずかしくないよう、皆様と一緒に日本文化について知識を深めていけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

-日本年間行事
-, ,