エイプリルフールのルールとは?嘘は午前中だけの由来・起源も解説

こどもが驚いているイラスト

4月1日は、エイプリルフール! この日は年に一度の「嘘をついても許される日」として、世界的な一大イベントでもありますよね。皆さんも、家族や友人に「うそだよー。今日はエイプリルフールだよー!」と騙されて、中には「悔しい思いをした!」という方も多いのではないでしょうか。

また最近では、企業がエイプリルフールに参入し、渾身のネタを披露しあって、メディアやTwitterなどの、SNSを騒がせることも毎年の恒例行事となってきましたよね。

このように日本では、なじみの深い存在となったエイプリルフールですが、始まりはいつ、どのようなものだったのでしょうか。

今回は、「エイプリルフールの起源とその由来」、そして意外と知られていない「エイプリルフールのルール」についても紹介していきます。

エイプリルフールのルールは、嘘は午前中まで?

4月1日のエイプリル期間は、一日中嘘をついて良いと思っている方が多いですよね。しかし、実際に嘘をついていいのは、0時から12時までの午前中だけのようです。

これは、国によって違いもあるようですが、主にイギリスでは午前中にのみ嘘をつくことが許されているとされています。

この「午前中だけ」というルールは、イギリスの王政復古の記念日の「オークアップルデー」に由来しているようです。

オークアップルデーとは

オークアップルデーとは、ロイヤルオークデーとも呼ばれ、国王に忠誠を誓う証としてオーク(樹木)の葉っぱや、オークアップルと呼ばれる虫こぶ(虫が寄生してこぶを作る)を帽子や襟元に飾る風習のことを言います。

この風習は1651年9月3日に、チャールズ2世がイングランド(イギリス)のウスターで起きた戦いに敗れ、共和軍に追われて逃げる途中、巨大なオークの木の中に身を隠し追ってから逃れたという話にちなみ、ロンドン入りした5月29日を王政復古の記念として祝うようになりました。

チャールズ2世が隠れて助かったオークの木は「ロイヤルオーク」と呼ばれ有名になったそです。

この話からオークアップルデーに飾りをつけていない人は「国王への忠誠心が足りないんじゃない?」とからかわれる風習が生まれました。

このオークアップルデーのルールとして、「飾りをつけていない」とからかうのは午前中までで、午後にはからかったことを謝り、わだかまりを残さないよう笑い合って終わるまでがルールとなっているようです。

これは、「飾りを付けないといけない」とされているのは午前中までだからだそうです。

このことから、エイプリルフールも次の日まで持ち越すのではなく、嘘は午前中までで、午後からは種明かしをするのがお決まりとなっているようです。

3人の女の子が、楽しく会話する様子

エイプリルフールの起源と由来

エイプリルフールの起源についてはいくつかの説があるようです。その中でも、それぞれ有力とされる説をいくつか紹介していきます。

フランス説

シャルル9世の人物画
シャルル9世

「フランスがエイプリルフールの起源」だとされる説では、シャルル9世に関する説が有力だと考えられています。

フランスでは16世紀ごろ、現在にあたる3月25日ごろが「新しい年に変わる日」とされていました。そして、その日から4月1日までの期間のあいだ「復活祭」というお祭りが行われていたそうです。

ところが1564年に、当時の王様だったシャルル9世が突然、これまで3月25日頃を新年としていたものを、1月1日とする暦(現在の太陽歴)に変更すると発表しました。(これを、ルシヨンの勅令といいます)

これに当時のフランス国民は、「新年が1月1日になるなんて、本当かよ、信じられない!」と多くの人が、疑問や否定的な意見を持ったようです。この中には4月1日に 新暦派に向けて嘘のパーティー招待状や、イタズラのプレゼントを贈ったりする者まで現れました。

このように反発したり、バカ騒ぎをしたりして旧暦を祝う人々にシャルル9世はひどく憤慨し、反対派の人々を逮捕、処刑してしまいました。この中には残酷にも、当時13歳の少女まで含まれていたようです。

このことから、フランス国民は、この事件を忘れることのないよう抗議の意を込めて、その後も毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝うようになりました。このことが世間に広まったとされています。   

また、当時のフランスでは、新年に贈り物を交換する習慣がありました。しかし新暦になった後も、旧暦の4月1日に贈り物を交換する人たちがおり、それが数百年の時を経て「贈り物からジョーク(嘘)に変わった」というのが、4月1日がエイプリルフールになった理由だとされています。

インド説

続いては、インドから始まったとされる説です。

昔からインドには多くの修行僧がおり、3月末から4月1日の1週間つらく厳しい悟りの修行が行われるそうです。

しかし、せっかく悟りの境地に達したのに、すぐ誘惑の多い日常に戻ってきてしまうので「まったく修行の意味がないよ」と笑い話になることがありました。

そこで寺では、あえて修行期間があけた4月1日に「揶揄節(やゆせつ)として、修行を終えた僧をからかう行事にしたそうです。これが転じて、4月1日がエイプリルフールとなり広まったとされるのがインド説です。

嘘をついてはいけない年もある?

日本では毎年エイプリルフールが行われていますが、本来は嘘をついてはいけない年もあるようです。

先ほどフランス説に登場した少女は、13歳という若さで処刑されてしまいましたが、それをいたたまれなく思う人が多くいました。そのため哀悼の意を表して、1564年から13年ごとに「逆エイプリルフール」(嘘の嘘の新年)を祝い、”その日は嘘をついてはいけない”という風習が生まれたそうです。

近年は風化してきてはいるものの、まだまだこの習わしが続いている国もあるそうです。

日本で登場したのは大正時代

エイプリルフールの文化が日本に伝わったのは、江戸時代と言われています。しかし、日本に伝わる前から「不義理の日」というエイプリルフールと似た文化が日本にもあったようです。そして偶然にも、不義理の日は4月1日でした。

この「不義理の日」というのは、久しい人に手紙を書き、不義理(義理を欠く事。特にお金を借りたまま返さない事)を詫び、最近の様子を尋ねるという日だったそうです。

その後、大正時代に今のようなエイプリルフールが浸透したのですが、もしかしたら、この「不義理の日」があったおかげで、より国民に受け入れやすかったのかもしれません。

日本企業が以前行った、エイプリルフール企画とは

最近では多くの企業がこぞって、エイプリルフールネタを提供するのが、流行りですよね。近年では、「ネットや新聞記事を見て、面白いものを探し出すのが、4月1日楽しみ」という方も多いのではないでしょうか。

ここでは、面白いものをいくつか紹介していきます。

最近はももをはじめ、数多くのラインナップが揃ってきたいろはす!そろそろ、ぱんやごはん味がでてきてもいい頃だよね。

キモカワイイと話題のオオグソクムシ。エビに近い味で、意外とおいしいなら、ビールにしてもきっと美味いはず!

運転支援システムで先を行くBMWの先進技術を、惜しみなく使いました

もともとは捨てられていた鶏肉をフライドチキンとして売り出して、ここまで人気になったのだから・・・

画像ネタはこちらのサイトを引用しております。

海外のエイプリルフール

ここではフランスのちょっと変わったエイプリルフールの風習について説明します。

フランスでは、エイプリルフールのことを「4月の魚プワソンダヴリル(Poisson d’Avril)」と言うようです。

理由は「あまり利口でないサバは、4月になると簡単に釣ることができるから」だそうで、4月1日にこのサバを食べさせられた人のことを「4月の魚」と呼ぶということがこの語源となっています。

また加えて、4月1日はキリスト教の受難節「レント」の最終日で、レントの間は「肉料理を食べることを控えるもの」とされていました。そういった背景もあり、レントの期間中でも食べられる「魚」は贈りものとする人が多かったそうです。

そのように4月1日前後に、なじみの深かった魚は時を経て、フランスでは魚を使ったジョークに変化したようです。ちなみにフランスでは、3月末になると町のベーカリーやパティスリーに魚の形をしたパンやお菓子が並びます。エイプリルフールと魚はフランスでは密接な関係のようです。

フランスのエイプリールパンである、ポワソン ダブリル フレーズ
フランスのエイプリルパン「ポワソン ダブリル フレーズ」

まとめ:誰もが楽しめるエイプリルフールを!

ドッキリイラスト
  • エイプリルフールのルールでは、午前にのみ嘘をつくことが許される
  • エイプリルフールの起源は、フランス発祥説説が有力
  • エイプリルフールの日でも13年に一度は、嘘をついてはいけない日がある
  • フランスでは、エイプリルフールと魚は密接な関係

今回はエイプリルフールのルールとその起源について紹介しました。

エイプリルフールとは、いくつもの歴史的背景が重なり合って、出来上がったものだったのですね。

それと1点、ルールについて追記ですが、嘘をつくなら入念な準備のうえ、人を楽しませるような嘘にしましょう!

ここまでお読みいただきありがとうございました。