日本年間行事

【2022年】山の日はいつ?意味や由来、山の日イベントについても解説

阿蘇の山々の写真

皆さんは、「山の日」とはどういう意味がある祝日なのかをご存知でしょうか。

「山の日」と言われてもあまりピンとこないという方や、なぜ8月なの?と思う方もいらっしゃるようです。

また、海の日はハッピーマンデー制度が適用されたのにもかかわらず、山の日には適用されなかったのはなぜなのでしょう。

そこで、この記事では、

  • 山の日はいつ?
  • 山の日の意味と由来
  • 山の日が8月11日なのはなぜ?
  • 山の日がハッピーマンデー制度に適用されなかった理由
  • 各府県の「山の日」
  • 山の日に開催されるイベント

について解説・紹介していきます。

【2022年】山の日はいつ?

家族でハイキングに出かける様子のイラスト

【2022年】(令和4年)の山の日は、
8月11日(木)です。

2020年・2021年は「東京オリンピック」の関係で日付が変動されましたが、基本的に日付は変わらず、毎年「8月11日」が山の日になります。

山の日の意味

山の日は、『国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)』によって定められている国民の祝日で、
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝するという意味があります。

山は木材などの恵みを与えてくれるだけでなく、多くの恩恵を私達に与えてくれています。

森林が持つたくさんの機能のことを「森林の多面的機能または公益的機能」といいますが、私達の生活が安全で豊かなものになっているのは、山のおかげといっても過言ではありません。

山が持つ8つの機能

では、実際に「山」にどのような機能があるのかを見てみましょう。


水源かん養機能
山に降った雨水は土壌の中へ浸透し、地下水として蓄えられます。
そして、その水がゆっくりと流れることで、川が氾濫するのを防ぐだけでなく、川の水を一定に保つ役割があります。
また、山の土壌が雨水を濾過(ろか)してくれることで、きれいで美味しく、ミネラルを含んだ水となります。

土砂災害防止機能
土壌保全機能
山を覆(おお)った草木や落ち葉によって雨による土壌の流出を抑え、地中深く張った樹木の根が土砂の崩壊を防いでくれています。
また、落ち葉が土壌の養分となり、土壌を通った水が河川から海に流れることで、海に栄養を供給しています。

地球温暖化防止機能
山の木々が光合成を行うことで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収し、酸素を放出してくれています。

生物多様性保全機能
森林は生き物の宝庫となっており、約160万種の生物が生息していると言われています。
森林には、遺伝子や生物種、生態系を守る機能があります。

快適環境形成機能
森林の植物による蒸散作用により、気候の緩和や大気の浄化に役立っています。
蒸散作用とは、植物の葉から水分が放出される現象のことです。
また、木々には防風・防音といった効果もあります。

保険・レクレーション機能
森林の中を歩くとリラックス状態となり、健康増進に期待できます。
また、森林を眺めるだけでもストレスの軽減につながると言われています。

文化・教育機能
森の景観は芸術や行楽の対象として親しまれているほか、御神木などは信仰の対象となっており、森林は日本文化には欠かせないものとなっています。
また、子供の頃に自然にふれる体験をすると、道徳観や正義感の向上につながるという調査結果もあることから、教育の場としても注目されています。

物質生産機能
山は木々を育むことで生活に欠かせない木材を生産してくれるほか、きのこや山菜、肥料といった恩恵も与えてくれています。
まめすけ

山は、ぼくたちの生活になくてはならない存在だということが分かるね!

山の日の由来

浮き輪で遊ぶ子供2人のイラスト

「山の日」は、2014年(平成26年)5月23日に制定、2016年(平成28年)1月1日に施行された比較的新しい祝日です。

山の日が作られた由来としては、「海の日があるのに、山の日がないのはなぜ?」という疑問や、「たくさんの恵みを与えてくれる山に感謝する日を作りたい」という人々の思いがきっかけと言われています。

「山の日を制定しよう」という呼びかけは、1961年(昭和36年)にはすでに行われていたようですが、本格的な始動となるのは、2002年(平成14年)の「国際山岳年」以降のことであったようです。

祝日として「山の日」が制定されるまでの経緯

国際連合によって2002年(平成14年)が『国際山岳年(International Year of Mountains)』と定められたことにより、日本では、2001年(平成13年)に国際山岳年日本委員会」 が発足されました。

「国際山岳年」とは、山岳地帯が抱える様々な問題をどのように解決すべきかを考え、行動する1年のことです。

この国際山岳年に「日本に山の日を」という議論が委員会の中で行われたそうですが、この時は実現には至らなかったと言われています。

ちなみに、国際山岳年が終わっても継続的に活動を行っていく必要があるとして、国連総会によって毎年12月11日が『※国際山の日(International Mountain Day)』として定められることになりました。
※国際山の日は、「国際山岳デー」とも言われています。

『国際山岳年日本委員会』の取り組みが『「山の日」制定協議会』へと引き継がれた

国際山岳年日本委員会が2003年(平成15年)に解散したのち、山岳5団体によって『「山の日」制定協議会』が2010年(平成22年)に発足されました。

山岳5団体は、下記の団体です。
①日本山岳協会
②日本山岳会
③日本勤労者山岳連盟
④日本山岳ガイド協会
⑤日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト

「山の日」制定協議会は、国際山岳年日本委員会の取り組みを受け継ぎ、全国に向けて「日本に山の日をつくろう」というキャンペーンを行うなど、「山の日」制定に向けて積極的に活動を行っていくようになります。

その後、2013年(平成25年)に超党派「山の日」制定議員連盟が設立すると、一気に祝日化に向けての話がすすみ、8月11日を「山の日」として国民の祝日とする「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案」が可決され、2016年(平成28年)1月1日に施行されることになったとされています。

山の日が8月11日なのはなぜ?

疑問に思う子供のイラスト

ところで、なぜ8月11日が「山の日」となったのかというと、「八(はち)という漢字が山に見えるから」や、「11が木が立ち並ぶように見えるから」といった説がありますが、様々な経緯があって決まったことであり、特別な意味合いや理由はないようです。

山の日が8月11日と決まった経緯

山の日は当初、
①「6月の上旬
②「海の日(7月第3月曜日)の翌日
③「お盆(8月13日)の前日
④「日曜日を祝日とし、振替休日は設けない
の4つの案があったとされています。

そして、お盆の前日である8月12日を休みにすると、お盆休みと合わせて連続した休みを作りやすいという利点から、「8月12日」を山の日にする案で進められていたと言われています。

しかし、8月12日は山に飛行機が墜落して多くの命が失われた『日本航空123便墜落事故(1985年8月12日)』が発生した日であり、その日を祝日とするのはふさわしくないという意見がありました。

そのため、8月12日から8月11日へと日付を変更して定められることになったと言われています。

山の日にハッピーマンデー制度が適用されなかった理由

喜ぶ子どもたちのイラスト

皆さんは、「ハッピーマンデー制度」というのをご存知でしょうか。

「ハッピーマンデー制度」とは、固定日だった祝日を月曜日に変更することで、3連休にするための制度になります。

「海の日」は、2002年(平成14年)までは「7月20日」と毎年同じ日付で定められていましたが、『国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律(平成13年法律第59号)』によってハッピーマンデー制度が適用されたことで、2003年(平成15年)から「7月の第3月曜日」へと変わることとなりました。

このように海の日はハッピーマンデー制度が適用されたのに対し、なぜ山の日はハッピーマンデー制度が適用されなかったのかというと、『8月の第2月曜日』に変更した場合、「8日~14日」のいずれかが山の日になってしまうことが理由だと言われています。

もし、避けたい8月12日が山の日となってしまうと、8月11日を山の日とした意味がありません。

このことから、山の日はハッピーマンデー制度が適用されなかったということです。

別の週なら適用できたのでは?

ちなみに、「じゃあ、8月の第1月曜日や第4月曜日とすればよかったのでは?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、8月6日は広島に、8月9日は長崎に原爆が投下された日にあたるため、その日と合致する恐れのある第1・第2月曜日はふさわしくありません。

また、8月15日は終戦記念日であり、「戦没者を追悼し平和を祈願する日」となっていますので、「山の日」を被らないようにするためには、第3月曜日も避ける必要があります。

第4月曜日に関しては、とくに問題はないと思われますが、もともとお盆休みとの兼ね合いで社会的に影響の少ない日として8月11日が選ばれていた経緯があるため、第4月曜日に変更するメリットはないと判断されたのではないかと考えられています。

府県独自の「山の日」

「山の日」が国民の祝日となる前から、いくつかの府県では独自に条例などで「山に感謝を捧げる日」として「山の日」が定められていますのでご紹介します。

静岡県2月23日
富士山の日
2001年(平成13年)~現在
千葉県5月17日
里山の日
2003年(平成15年)~現在
広島県6月第1日曜日
ひろしま「山の日」
2002年(平成14年)~現在
奈良県7月第3月曜日
奈良県 山の日・川の日
2008年(平成20年)~現在
長野県7月第4日曜日
信州 山の日
2014年(平成26年)~現在
山梨県8月8日
やまなし「山の日」
1997年(平成9年)~現在
岐阜県8月8日
ぎふ「山の日」
2003年(平成15年)~現在
和歌山県11月7日
紀州・山の日
1994年(平成6年)~現在
愛媛県11月11日
えひめ山の日
2004年(平成16年)~現在
高知県11月11日
こうち山の日
2003年(平成15年)~現在
大阪府11月第2土曜日
おおさか「山の日」
2005年(平成17年)~現在

山の日に開催されるイベントを紹介

8月11日の山の日には、ぜひ初心者の方にも山に親しんでもらいたいと、全国各地で山のイベントが開催されているようです。

それでは、いくつか「山の日」に開催されるイベントを紹介します。

①「山の日」全国大会

「山の日」全国大会は、2016年(平成28年)に制定された「山の日」を記念して行われるようになったイベントで、毎年開催地を変えて実施されています。

・第1回【長野県 松本市 上高地】2016年開催
・第2回【栃木県 那須町】2017年開催
・第3回【鳥取県 米子市・大山町】2018年開催
・第4回【山梨県 甲府市】2019年開催
・第5回【大分県 九重町・竹田市・別府市】2021年開催

〈イベントの理念〉

  • 『山の日の趣旨について、国内の人だけでなく国外の人にも理解を深めてもらう』
  • 『山と人の関わりについて見つめ直し、問題の解決や山の未来を考える一歩となってほしい』
  • 『世界で初めて山を対象とした祝日であることを国内外の人に知ってもらい、山に関するネットワークを構築する機会となってほしい』

2022年(令和4年)は、第6回にあたり、山形県で開催予定となっています。

【日程】
 2022年(令和4年)8月10日(水)~8月11日(木)
【開催場所】
 山形県 山形市・上山市(蔵王地域)
【大会テーマ】
 山を想い、山を愛し、山と生きる。
~樹氷輝く蔵王のやまがたから、未来へ~

イベントでは、記念式典や歓迎フェスティバル、記念登山が行われるほか、各市町村でも「山の日」に関連した行事が行われる予定です。

詳しい情報は、全国大会特設ページにてご確認ください。

②高尾山の山フェス

高尾山のケーブルカーの写真

「高尾山(たかおさん)」は、東京八王子市にある標高599mの山で、2007年(平成19)に観光地としてミシュランガイドで最高ランクの3星を獲得してからは、年間300万人が訪れる登山者数世界一の山として知られています。

1300年という長い歴史のある山で、元々は修験道(しゅげんどう)が修行を行う神聖な山とされてきましたが、豊かな自然と景観が楽しめる観光地として多くの人に親しまれるようになりました。

ミシュランで星を獲得する以前から、高尾山は年間200万人が訪れる人気スポットだったんだよ。

すずめ

京王電鉄は、2017年から8月11日の「山の日」に合わせ「やまフェス」を行っており、2019年には8月10日~12日の3日間にわたり『高尾山の山フェスだ!』が開催されました。

高尾山の山フェスでは、登山初心者に向けた山登りに関するレクチャーや、高尾山の楽しみ方を教えてもらえるほか、様々な体験・参加型のイベントも行われるため、夏休みの思い出づくりとして訪れる方も多いようです。

2022年(令和4年)の開催はまだ発表されていませんが、ぜひ山の日には魅力たっぷりの高尾山を訪れてみてはいかがでしょうか。

高尾山のオススメスポットについては、別サイト:近畿日本ツーリスト「高尾山の観光スポットをご紹介」をご覧ください。

③「山の日」四方山(よもやま)祭りin上高地

上高地の山と沢の写真

「上高地(かみこうち)」は、長野県松本市にある標高約1500mの「※山岳景勝地(さんがくけいしょうち)」になります。
※山岳景勝地とは、景色が優れている山岳のことです。

国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)としても指定されている上高地の大自然を楽しみたいと、年間120万人もの登山客や観光客が訪れるそうですが、冬季期間は閉山するため、上高地に入れるのは4月中旬頃から11月15日までとなります。

ちなみに、県道上高地公園線はマイカーでの通行が禁止なんだ。これは、渋滞緩和と環境保全が目的とされているよ。
上高地に行くためにはバスまたはタクシーを利用してね。

すずめ

2016年(平成28年)に上高地で初めて行われた『「山の日」全国大会』の開催をきっかけに、翌年より『「山の日」四方山祭りin上高地』と名を改め、8月11日の山の日には上高地インフォメーションセンターで毎年イベントが開催されています。

2021年(令和3年)には新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模が縮小となりましたが、展示を中心としたイベントが行われました。

※2022年(令和4年)の山の日イベントについては詳細が分かり次第追記させていただきます。

④立山。山の日ウィーク

室堂から見える立山の写真

立山。山の日ウィーク』は、富山県の「立山黒部(たてやまくろべ)アルペンルート」や「室堂ターミナル」で行われる「山の日」イベントで、毎年8月8日~8月12日の5日間開催されています。

立山黒部アルペンルートは、富山県の立山駅(たてやまえき)から長野県の扇沢駅(おうぎざわえき)を結ぶ山岳観光ルートで、標高3000m級の峰々が連なる北アルプス( 飛騨山脈 ひださんみゃく )に位置する立山の雄大な眺めを存分に楽しむことができます。

立山の拠点となる室堂までは、立山駅からケーブルカーやバスを乗り継いで行くことになるよ。

すずめ

室堂は標高2450mに位置するため日本最高所の駅と言われており、夏でも10℃~20℃くらいと大変過ごしやすい気候になりますが、天候が急変すると肌寒い恐れもありますので、上着や雨具を持っておくと安心です。

立山で行われる『立山。山の日ウィーク』は、山の日が施行された2016年(平成28年)から行われており、太鼓や舞踊といった伝統芸能の披露やゆるキャライベント、ご当地グルメやネパール雑貨の販売など、子供から大人まで楽しめる盛りだくさんのイベントとなっています。

2021年(令和3年)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のためイベントは行われなかったようですが、2022年(令和4年)は期待したいところですね。

※詳細が分かり次第追記させていただきます。

⑤シャワークライミング

山の日だけの開催ではありませんが、夏の季節にあたる山の日には、「シャワークライミング」を楽しむ方も多くいらっしゃるようです。

シャワークライミングとは、渓流を下流から上流に向かって登っていくアドベンチャースポーツで、冷たい水しぶきをあびながら険しい岩肌を登ったり、水の中に入ったりできることから、夏にはおすすめのアクティビティになります。

ちなみに、水の中に入り、渓流の上流から下流に向かって下っていくものは「キャニオニング」と言います。

小さいお子様では小学生くらいから楽しむことができるようなので、ぜひ山の日には家族や友人と「シャワークライミング」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

何歳のお子様から参加可能なのかについては、内容によっても違いますので、対象年齢を必ずご確認ください。

「シャワークライミング」を行っている場所について知りたいという方は、下記のサイトがオススメです。

『アクティビティジャパン』のサイトはこちらへ

まとめ:山の日は、毎年変わらず「8月11日」

ピクニックをしている人のイラスト
  • 山の日は、祝日法に8月11日と定められているが、特に日付に意味はないと言われている
  • 2022年(令和4年)の山の日は、8月11日(木)
  • 山の日は、『山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する』という趣旨がある
  • 山の日が施行されたのは、2016年(平成28年)から
  • 山の日ができた由来は、海の日があるならば山の日も作ろう!という人々の思いから

いかがでしたでしょうか。
山の日は、比較的新しい祝日であり、お盆休みとの兼ね合いや日本航空123便墜落事故との関係から8月11日と定められたことが分かりました。

ちなみに近年テレビなどで、カラフルなドーナツ型をしたバッジをしている人を見かけたことはありませんか?

あのカラフルなドーナツ型のバッジは、「SDGs(エスディージーズ)バッジ」と言い、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)への取り組みを人々にアピールする意味があります。

SDGsとはなにかについて簡単に説明すると、世界中にある人権・差別・貧困・環境といった問題を世界のみんなで解決していこう!という取り組みのことです。

バッジには、17の色が使われていますが、これは、2016年から2030年までの15年間に達成すべき17の世界的目標を表しています。

SDGsの取り組みは、政府機関や企業だけでなく、個人の取り組みも大変重要となってきます。

山の恩恵にただ感謝するだけでなく、山の環境や地球を守るために私達ができることを考え、行っていくことが一番大切なことと言えるでしょう。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

のすけ

ご覧いただきありがとうございます! 少しばかり私の紹介ですが、息子を育てる父親であり、会社員をしています。 父親として恥ずかしくないよう、皆様と一緒に日本文化について知識を深めていけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

-日本年間行事
-, , ,