満月とお団子と言えば「お月見」ですよね!
お月見の季節になると、コンビニなどで美味しそうな「お月見団子」が登場しますが、そもそもなぜ、お月見にお団子を食べるのでしょうか?
また、満月は1年で何回も訪れる日なのにどうして秋の季節が「お月見」となるのでしょう。
そこで、この記事では、
- お月見の意味や由来
- 「十五夜・十三夜・十日夜」とは
- お月見はいつ?
- お供え物の意味や供え方
- お月見の楽しみ方
- お月見にオススメな料理
- 月見団子の作り方
- 子供に「お月見」を分かりやすく教える方法
について解説していきます。
お月見の意味とは?
お月見は、『お月様を鑑賞し、秋の収穫に感謝すると共に、翌年の豊穣をお祈りする日』とされています。
一般的には「旧暦の8月15日」を指す言葉で、この日は『十五夜(じゅうごや)』と呼ばれます。
しかしながらお月見は、「十五夜」だけに行われるものではなく、下記の日にもお月見が行われています。
- 旧暦の9月13日は「十三夜(じゅうさんや)」
- 旧暦の10月10日は「十日夜(とおかんや)」
お月見の由来や歴史とは
お月様を愛でる風習は、縄文時代からとも言われていますが、ある一定の日にお月様を鑑賞するという風習は、中国から日本へと伝わってきたお月見の風習が元となり行われるようになったと言われています。
平安時代は貴族の優雅な催し物だった
お月見の風習が日本に伝わったのは、8世紀頃と言われていて、平安時代の貴族の間で、お酒を飲みながら月を観賞し、俳句や和歌などの「詩歌(しいか)」を楽しむ行事として「十五夜」の風習が定着することとなったと言われています。
平安時代の貴族の間では、「優雅な催し物」となっていた「お月見」ですが、この頃はまだ一般庶民には関係のない行事であったようです。
しかし、貴族の間では「お月見」が徐々に発展していくこととなり、「十五夜」の他に日本独自のお月見の日として『十三夜』が作られることとなったと言われています。
その後、室町時代に入ると、『植物や水を司る神様』として月が信仰の対象となっていたこともあり、月にお供え物をして祈りを捧げる風習が生まれることとなりました。
江戸時代に秋の収穫祭と一体化したお月見
江戸時代初期には、庶民の間でも「お月見」の風習が広まることとなりましたが、まだ庶民の間では、『月を楽しみながら秋に収穫した里芋の芋煮を食べて夜遊びをする日』となっていたようです。
しかし、江戸時代中期になると、秋の収穫を祝って里芋をお供えしたり、満月に見立てたお団子をお供えしたりして、『稲の豊作祈願や収穫の感謝を行う日』へと次第に変わっていったと言われています。
「十五夜(じゅうごや)」とは
「十五夜」は、お月見の日である『旧暦の8月15日の夜』を表す言葉として使用されることが一般的ですが、月の満ち欠けの呼び名でもあります。
また、新月を0日として次の新月までの30日間には、様々な呼び名が付けられていますので、ご紹介します。
月の満ち欠けの呼び名
月齢0 | 新月(しんげつ)・朔(さく) |
月齢1 | 二日月(ふつかづき)・繊月(せんげつ) |
月齢2 | 三日月(みかづき)・若月(わかづき)・眉月(まゆづき)・蛾眉(がび) |
月齢7~8 | 半月(はんげつ)・上弦の月(じょうげんのつき)・弓張り月(ゆみはりづき) |
月齢10 | 十日夜(の月)(とおかんや) |
月齢11 | 十日余りの月(とおかあまりのつき) |
月齢13 | 十三夜(の月)(じゅうさんや)・豆名月(まめめいげつ)・栗名月(くりめいげつ) |
月齢14 | 十四日月(じゅうよっかづき)・待宵の月(まちよいのつき)・幾望(きぼう)・小望月(こもちづき) |
月齢15 | 十五夜(の月)(じゅうごや)・満月(まんげつ)・中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ) |
月齢16 | 十六夜(の月)(じゅうろくや・いざよい)・既望(きぼう) |
月齢17 | 十七夜(じゅうななや)・立待月(たちまちづき) |
月齢18 | 十八夜(じゅうはちや)・居待月(いまちづき) |
月齢19 | 十九夜じゅうくや)・寝待月(ねまちづき)・臥待月(ふしまちづき) |
月齢20 | 二十夜(にじゅうや)・更待月(ふけまちづき) |
月齢23 | 二十三夜(にじゅうさんや)・半月(はんげつ)・下弦の月(かげんのつき) |
月齢26 | 二十六夜(にじゅうろくや)・有明の月(ありあけのつき)・逆三日月(ぎゃくみかづき)・暁月(ぎょうげつ) |
月齢29 | 三十日月(みそかづき)・晦日(みそか・つごもり) |
月の月齢が15にあたる日は、どの月でも「十五夜」と言いますが、空気が澄むことで月が美しく見える「秋の十五夜」は『中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)』と呼ばれ、人々の間で特別視されていたようです。
そのため、「十五夜」と言えば「8月15日」を指すようになり、次第に「十五夜」が「秋の満月」を意味する言葉として用いられるようになったと言われています。
ちなみに、旧暦では「7月・8月・9月」が秋の季節とされていて、「中秋」というのは「秋の真ん中」という意味があり、秋の季節全体の日数のちょうど「真ん中の日」にあたる『8月15日』を指す言葉となっています。
一方、「仲秋(ちゅうしゅう)」という『仲』の字を使った言葉もあり、こちらは、『8月』を表す意味の言葉で、8月15日を表す言葉ではありませんので注意してください。
ちなみに、7月・8月・9月はそれぞれ下記のように呼ばれています。
- 7月は「初秋(しょしゅう)(はつあき)」
- 8月は「仲秋(ちゅうしゅう)」
- 9月は「晩秋(ばんしゅう)」
「十三夜(じゅうさんや)」とは
「十三夜」は、「旧暦の13日の夜」を表す言葉ですが、
お月見という意味では、「十五夜(旧暦8月15日)」の後にやってくる『旧暦9月13日の夜』を表す言葉でもあります。
旧暦8月13日ではないので注意してね!
「十三夜」は「十五夜の次に美しい月」と言われ、十五夜の後にやってくることから『後の名月(のちのめいげつ)』や「後の月(のちのつき)」と呼ばれることもあります。
また、「十三夜」の時期は「栗」や「大豆」の収穫時期であることから、「栗名月(くりめいげつ)」や「豆名月(まめめいげつ)」という呼び名もあり、お団子と共に栗や豆をお供えする風習があります。
十日夜(とおかんや)とは
「十日夜(とおかんや)」は、『旧暦の10月10日の夜』を表す言葉で、
稲の刈り入れが終わり、『収穫祭が行われる日』とされていることから「刈り上げ十日」とも呼ばれます。
主に行われていたのは東日本とされ、田の神様が山に帰る日となっていたことから収穫に感謝をし、翌年の豊穣を願って「ぼた餅」をお供えする風習があります。
地域によっては、田畑を見守ってくれた「かかし」を庭に移し、かかしを神様に見立ててお祀りして、かかしにお供えをする「案山子上げ(かかしあげ)」が行われる所もあるそうです。
「十日夜」は、元々お月見をする行事ではなく、収穫の終わりを祝うだけの行事であったそうですが、のちにお月見を行う風習が生まれ、「十五夜」・「十三夜」・「十日夜」を合わせて『三の月(さんのつき)』と呼ばれるようになったと言われています。
ちなみに、「三の月がすべて晴れ」となったら、縁起が良いと言われているよ。
お供え物の意味とは
「十五夜」・「十三夜」には、お団子やススキがお供えされるのが一般的ですが、それぞれに意味があり、飾り方にも決まった置き方がありますので、ご紹介します。
お月見団子
お月見と言えば、丸い形をしたお団子が一番に思い浮かびますが、あの丸い形は、『満月のお月様』を見立てて作られています。
お団子には、豊作祈願やお祝いの意味がありましたが、健康や幸せ、物事が実を結ぶように願いが込められたものでもありました。
そして、そのお月様に見立てたお団子を食べることで、『健康や幸せが得られる』とされていたわけです。
お供えをするお団子の数は、昔はその年の満月の回数に合わせ、その数だけお団子をお供えしていたようですが、現在では「十五夜には15個」、「十三夜には13個」のお団子をお供えするのが一般的となっています。
お月見団子の飾り方
飾り方としては、三方(さんぽう)やお盆・お皿などに白い紙を載せ、その上にお団子を置いていきます。
三方にのせる紙は、角が手前にくるように敷くのがポイントだよ。
お団子を15個載せる場合は、
1段目は、3×3になるように9個のお団子を配置
2段目は、2×2になるよう4個のお団子を配置
3段目は、残りの2つを配置しますが、正面から見るとお団子が縦に並ぶように配置してください。
3段目の団子を横に置いてしまうと、仏事用となってしまいますのでご注意ください。
ちなみに、昔は団子の大きさにも様々あり、小さいと仏壇にお供えするお団子を思わせることから、お月見にお供えする団子は三寸五分(約10㎝)で作られることもあったようです。
現在では十五夜にちなみ、『一寸五分(約4.5㎝)』の大きさで作ると縁起が良いと言われています。
また、関西の方では丸い形のお団子ではなく、里芋の形を作ったお団子に、あんこを巻いてお供えする風習があり、地域によっては様々なお団子があります。
月見団子については下記の『月見団子はいつ食べる?』の記事で詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください。
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ススキ
ススキは、まだ収穫前の稲穂の代りとしてお供えされたことが始まりと言われています。
また、ススキは茎の中が空洞となっていることから、神様の依代(よりしろ)と考えられていたようです。
※依代とは、天から神様が降りてきた際に宿る場所のことを言います。
それに加え、ススキの鋭い切り口が魔除けの力があると考えられていたことから、ススキを飾ることで『災いを払い、翌年の豊作を願う』という意味もあるそうです。
ススキの飾り方
ススキの飾り方は特に決まりはないとされています。
しかしながら、1本だけをお供えする家庭は少なく、3本や5本といった奇数の数だけ飾るのが一般的となっています。
※奇数は吉数と言われ、縁起の良い数とされています。
あまり本数が多いと大変なようなので、飾る際には3本が良いかもしれません。
また、昔はススキと一緒に秋の七草を飾ってお花を楽しんでいたようですよ。
秋の七草は、下記の7種類になります。
- 薄(すすき)
- 桔梗(ききょう)
- 撫子(なでしこ)
- 萩(はぎ)
- 葛(くず)
- 藤袴(ふじばかま)
- 女郎花(おみなえし)
野菜や果物
十五夜にお団子がお供えされる前は、芋類の収穫時期であったことから、収穫に感謝し、里芋やサツマイモが主にお供えされていたようです。
そのため、「十五夜」は「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれています。
また、ぶどうのツルなどの「ツルもの」を一緒にお供えすると、『お月様との繋がりが強くなる』と言われ、縁起が良いお供え物とされていたようです。
お供えの時期や仕方
お供えするタイミングは、2・3日前からお供えし、当日にお団子をいただくという流れになります。
「一夜飾り(前日)」や「当日」に飾るのは昔から縁起が良くないと言われていて、避けたほうが良いと言われているからです。
しかし、お団子は日にちが経つほど固くなり、美味しさも失われていきますので、現在では当日に飾る方もいらっしゃいます。
また、お供えする場所は『お月様から見える場所が良い』とされていて、ススキや野菜と一緒にお供えする場合は、左側にお団子(人工なもの)、右側にススキや野菜(自然界なもの)になるようにお供えします。
※お月様側から見ると、左側がススキ、右側がお団子となります。
2023年(令和5年)のお月見(十五夜・中秋の名月)はいつ?
2023年(令和5年)の「十五夜」は、『9月29日(金)』です。
ちなみに、2023年(令和5年)の「十三夜」・「十日夜」は次のようになります。
「十三夜」は『10月27日(金)』
「十日夜」は『11月22日(水)』(※『11月10日(金)』)
※「十日夜」はお月見が主な行事ではないため、「月遅れ」の「11月10日」に行われることが多いようです。
「月遅れ」とは、旧暦に行われていた行事を新暦の季節と合ったものとするために、1ヶ月遅らせた日付に変える制度のことを言います。
昔の暦であった「太陰太陽暦」では、毎年「8月15日」が「十五夜」となっていましたが、現在では太陽の動きを基準にした「太陽暦」が用いられていますので、毎年日にちが変わることとなります。
「十五夜」は、毎年『9月7日~10月8日』の間で推移しますので、年によっては1ヶ月ちかく日にちが変わることになります。
十五夜に月遅れの日付を採用していないのは、新暦で日付を固定してしまうと月がメインのお月見が、新月になってしまう恐れがあるからです。
しかしながら、毎年いつになるか分からないこということもあり、自治体や企業によっては「月遅れ」にした「9月15日」を「十五夜」としてイベントを行ったりする場合もあるようです。
十五夜は満月ではない日もある
「十五夜」は満月と言われるのが一般的ですが、月の満ち欠けは正確には30日ではなく、29.5日となっていることから約1日前後満月の日がズレることがあります。
昨年(2020年)の十五夜は、満月の日とズレてしまっていましたが、2021年の十五夜は、同日の「9月21日(火)」が満月となりした。
お月見って何をする?現代の楽しみ方とは
今までお月見の行事について紹介しましたが、現代ではきちんとお月見をするという家庭は少なくなってきているようです。
しかしながら、1年で一番美しいと言われるお月様を見ながら、お団子を食べたり、秋の味覚を使った料理を食べたりするというのは特別感があり、素敵な時間が過ごすことができるのではないでしょうか。
また、お子さんがいらっしゃる家庭では、食べ物に感謝する日としてお団子を一緒に作ってお供えすると、良い思い出になると思います。
そこで、十五夜の時期に旬を迎える食材やオススメな食べ物(料理)、お団子の作り方について紹介します。
十五夜の時期に旬を迎える食材やオススメな食べ物(料理)
十五夜の季節である9月・10月の旬な食材や食べ物について紹介します。
9月・10月の旬な野菜
里芋・かぼちゃ・さつまいも・なす・ピーマン・栗・レンコン・セロリ・高原キャベツ・モロヘイヤ・つる菜・さやいんげん・じゃがいも・にんじん・ミョウガ・チンゲンサイ・舞茸・松茸・しめじ・椎茸・大葉・ごぼう・銀杏
十五夜にオススメな食べ物(旬の食材を使った料理)
- コロッケ(里芋・かぼちゃ・じゃがいもなど)
小さなまん丸のコロッケを作り、月見団子風に盛り付けするだけで一気にお月見の雰囲気が味わえます。
まん丸コロッケのレシピはこちらへ - 野菜たっぷり団子汁
旬な野菜を使用して、団子は強力粉と薄力粉を練ったものや、白玉粉を使うと簡単にお団子が作れます。
団子汁のレシピはこちらへ - 里芋まんじゅう
ふかした里芋を潰して丸め、それを揚げたものに、白だしで餡を作りかけるだけで美味しい里芋まんじゅうが作れます。
里芋まんじゅうのレシピはこちらへ - 炊き込みごはん(さつまいも・栗・舞茸など)
さつまいもや栗は甘みが美味しく、華やかなごはんになります。
炊き込みご飯のレシピはこちらへ
簡単な月見団子の作り方
月見団子は、とても簡単に作れますのでぜひ作って見て下さいね。
一般的に使用される材料と言えば、次の材料だけです!
- 団子粉
- 水
- 砂糖
月見団子に使用される粉には、「団子粉」・「白玉粉」・「もち粉」・「上新粉」の4種類があり、粉によってそれぞれ特徴があります。
また、「団子粉」・「白玉粉」・「もち粉」は調理方法が同じのため、代用ができるものとされています。
団子粉
原材料は「うるち米・もち米」で、コシが強く、弾力があるのが特徴です。
また、砂糖を加えることで水分を保ってくれるため、冷めても固くなりにくくなります。
団子にする際は、水と砂糖を加えてこね、形を作った後にお湯で茹でます。
その後、浮いてきたら冷水に取り完成です。(白玉粉・もち粉も同じ)
白玉粉
原材料は「もち米」で、やわらかくつるんとした食感になるのが特徴です。
また、冷やしても固くなりません。
保管する際は、水に入れて冷蔵庫で保存するか、すぐに食べない場合は冷凍保存をして、自然解凍して食べるようにしましょう。
もち粉
原材料は「もち米」で、とてもやわらかく、なめらかな食感になるのが特徴です。
また、よく伸びます。
大福には「もち粉」が使用されています。
上新粉(じょうしんこ)
原材料は「うるち米」で、熱湯を加えてこねるとお餅のような歯ごたえと弾力となりますが、歯切れが良いのが特徴です。
団子にする際は、お湯を加えてこねたものを一度蒸します。
蒸した後、冷水にさらし、器に移して麺棒で団子をつくことで弾力が増して美味しくなります。
最後についたものを形成して完成です。
ちなみに上新粉で作った団子は、しっかりとした団子となるため、月見団子のように重ねてお供えする団子に向いていると言われています。
作り方は、分かりやすくまとめてくれているサイトがありますので、そちらご覧下さい。
うさぎの形をしたお団子や、さつまいもでアレンジしたお団子のレシピも掲載してありますので、ぜひ子供さんとチャレンジしてみて下さい。
お月見を子供向けに説明すると
いざお月見の行事を、小さな子供に説明するとなると難しいですよね。そこで、お月見の行事を分かりやすく子供の質問形式で説明していきます!
お月見って何?
『今年も野菜がたくさん採れました。ありがとう』とお月様に感謝をする日なんだよ。
なぜお月様に感謝をするの?
お月様はお水と植物の神様とされていてね、野菜がたくさん採れるように見守ってくれているからだよ。
なぜお月様を見るの?
十五夜と言ってね、1年で一番お月様が綺麗に見える日だから見るんだよ。
なぜお団子を食べるの?
お団子はお月様に形が似ているよね、食べるとお月様の力を分けてもらえて、幸せになると言われているから食べるんだよ。
なぜススキを飾るの?
ススキには悪い物から守ってくれる力があると言われていてね、野菜が大きくなるまで守ってもらえるように飾るんだよ
まとめ:お月見は、お月様を観賞し、秋の収穫に感謝して、翌年の豊穣を願う意味がある
- お月見は、「十五夜」・「十三夜」・「十日夜」の3つがあり、3つを合わせて「三の月」と言う
- 「十五夜」は「旧暦の8月15日」を表す言葉で、2021年は「9月21日(火)」が「十五夜」となる
- 「十五夜」は「中秋の名月」、「十三夜」は「後の名月」と言われる
- 「十五夜」は満月とされているが、実際は満月ではない日もある
- お供え物にはそれぞれ意味があり、お団子を食べることで健康や幸せになるとされている
いかがでしたでしょうか。
お月見は、ただお月様を観賞する日ではなく、作物の収穫に感謝をする日ということが分かりました。
ちなみに、お月見の日に行われる「お月見どろぼう」という風習があるのをご存じでしょうか。
昔は、「子供はお月見の日にはお団子を盗んでも良い」と言われていて、子供達は長い棒に針を付けたもので縁側に置いてある団子を取っていたそうです。
これは、子供が「月からの使者」と考えられていたためで、お団子やお供え物が盗まれると「作物が豊作になる」と言われ、『お団子が無くなるのは縁起が良いこと』とされていたからになります。
現在でもこの風習が残っている地域があり、現在はハロウィンのように子供達が家々を周りお菓子をもらうイベントへと変わっているそうです。
このようなイベントが行われると、地域との繋がりが生まれ、子供達にとって楽しみな日の一つになりますね。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。