【2021年】年男・年女の意味や縁起は?厄年と重なる場合についても解説

着物を着た男女のイラスト

皆さんは、「年男」・「年女」という言葉をご存じでしょうか?

「今年は年男となりました。」と、年賀状で目にすることもありますが、「年男・年女となると、何か良いことはあるの?」と思う方が多いのではないでしょうか。

また、「年男・年女」と「厄年」が重なった場合、「厄除け」をするか否かで迷う方もいらっしゃるようです。

そこで、この記事では、

・年男・年女の意味や御利益(結婚・就職など)
・年男・年女のやるべきこと
・【2021年】の年男・年女の年齢・生まれ年
・【2021年】丑年生まれの年男・年女としての抱負
・年男・年女と厄年

について紹介・解説していきます。

年男・年女の意味とは?

十二支のイラスト

「年男(としおとこ)」・「年女(としおんな)」とは、その年の十二支と同じ十二支生まれである男性・女性のことを言います。

※十二支とは、「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・馬(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」の12の動物のことです。

2021年は丑年(うしどし)になりますので、2021年の年男・年女は、「丑年生まれの人」になります。

ちなみに、2021年の「丑年」に生まれた赤ちゃんは、まだ「年男」・「年女」ではなく、12年後の「丑年」になって初めて「年男」・「年女」を迎えます。

もう一方の「年男」

「年男」という言葉は、実はもう一つ違う意味で用いられることがあります。

昔は、お正月の行事を「年男」と呼ばれる家の「家長」となる男性が、お正月を迎えるための飾り付けや、元旦の水汲み、お節料理・お供え物の準備といった全ての作業を取り仕切っていました。

これは、日頃忙しく働いている女性に正月くらい休んでもらう目的あったとか、女性を穢(けが)れた存在としていたため、穢れを嫌う神様を迎える神事に女性を関わらせないためなどと言われています。

「家長」は家で一番権限を持つ人のことですが、次第に家長から、長男や若い男性が「年男」となって行っていたそうです。

年男・年女の縁起は?何か良いことはある?(結婚・就職など)

大豆が入った升の写真

「年男」・「年女」と言われると、どのような縁起があるのか気になりますよね。

一般に「縁起が良い」と言われる一方、「縁起が悪い」と言われることもあるようです。

年男・年女の良い御利益

年男・年女となる人は、年神様のご加護をより多く受けると言われています。

年神様は、お正月に各家庭に訪れるとされる神様で、1年の幸福をもたらしてくれる存在として祀られてきました。

また、歳神様のご加護が多く得られるので物事が成功しやすいと言われ、何か新しいことを始めるのも良いと言われています。

加えて、年男・年女には『邪気を払う力が宿る』と考えられていたことから、節分に行う豆まきは年男・年女の役目とされることもあります。

しかしながら、「年男」に対し、「年女」という考えは戦後になってから広まった比較的新しいものであることから、昔ながらの風習が残っているところでは、門松を女性が触れたり、節分の豆をまいたりすることを良しとしないところもあるようです。

ちなみに、年男・年女の周りにいる人にも「良いことが訪れる」とされ、協力することで御利益が得られるそうですよ。

年男・年女の悪いと言われること

一般的に年男・年女が「縁起が良い」と言われる一方、地域によっては「当たり年」とされることから、災難に当たるとして「縁起が悪い」と言われることがあります。

一見、掛詞のようですが、12年に1度巡ってくる節目の年となっていますので、年齢の変化で体調を崩しやすくなるということもあり、「節目の年には気を付けなさい」という先人の教訓ともされています。

何か新しいことを始める際には、慎重に行った方が良いと言われていますので、結婚や就職、家の購入などを考えている方は、良い年である一方、慎重に進めるべきということでしょう。

年男・年女のやるべきこと(何をする?)

ダルマの写真

年男・年女となったら「新しい事を始めると良い」と言われていますが、節分の豆まきの他には、特別に行うべきとされていることはあまりないようです。

しかし、十二支によって守護してくださる仏様が違うため、自分の十二支の守護本尊が祀られてあるお寺に参拝に行くことで、より幸福のある1年を過ごすことができるかもしれません。

守護本尊は、その人が生まれてから死ぬまでの一生を守ってくださる仏様のことを言います。

また、縁日とされる日に参拝すると、一層の御利益が得られ、「真言(しんごん)」と呼ばれる聖なる呪文を唱えることで、声に乗って願いが届くとされています。

ちなみに、「真言」は、古代インドの言葉である「サンスクリット語」が元になっているのだそうです。

では、十二支の守護本尊をそれぞれ見てみましょう。

子年の守護本尊【千手観音菩薩】

子年(ねずみ)の守護本尊は、『千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)』になります。

「千手観音菩薩」は、千の手と眼を持ち、あらゆる生き物の願いや苦しみを救ってくださる仏様とされており、「苦難除去」・「所願成就」・「夫婦円満」・「恋愛成就」といった御利益があるとされています。

17日が縁日となっており、お詣りの際には『オン・バサラ・タラマ・キリク』と唱え、祈願します。

丑年・寅年の守護本尊【虚空蔵菩薩】

丑年(うし)・寅年(とら)の守護本尊は、『虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)』になります。

「虚空蔵菩薩」は、無限の知恵と慈悲の心持ち、人々の願いを叶えるためや知識を与えてくださる仏様とされており、「成績向上」・「頭脳明晰」・「商売繁盛」・「記憶力増進」といった御利益があるとされています。

13日が縁日となっており、お詣りの際には『オン・バサラ・アラタンノウ・オン・タラク・ソワカ』と唱え、祈願します。
※『ノウボウ・アキャシャ・キャラバヤ・オンアリキャ・マリボリ・ソワカ』とされることもあります。

卯年の守護本尊【文殊菩薩】

卯年(うさぎ)の守護本尊は、『文殊菩薩(もんじゅぼさつ)』になります。

「文殊菩薩」は、「三人よれば文殊の知恵」と言われるように、物事のあり方を見極める力や判断力を意味する「智慧(ちえ)」を司る仏様とされており、「治世明瞭」・「学業成就」といった御利益があるとされています。

25日が縁日となっており、お詣りの際には『オン・アラハシャ・ノウ』と唱え、祈願します。

辰年・巳年の守護本尊【普賢菩薩】

辰年(たつ)・巳年(へび)の守護本尊は、『普賢菩薩(ふげんぼさつ)』になります。

「普賢菩薩」は、全てにおいて賢く、深い慈悲の心と知性で人々を救い、白象に乗ってあらゆる所に出現し、正しい道へと導く仏様とされています。

延命」・「増益」・「女性守護」・「減罪」といった御利益があるとされています。

24日が縁日となっており、お詣りの際には『オン・サンマヤ・サトバン』と唱え、祈願します。

午年の守護本尊【勢至菩薩】

午年(うま)の守護本尊は、『勢至菩薩(せいしぼさつ)』になります。

「勢至菩薩」は、智慧の光で全てのものを照らし、人々を迷いや苦しみから救う仏様とされており、「知性明瞭」・「家内安全」・「除災招福」といった御利益があるとされています。

23日が縁日となっており、お詣りの際には『オン・サンザク・ソワカ』と唱え、祈願します。

未年・申年の守護本尊【大日如来】

未年(ひつじ)・申年(さる)の守護本尊は、『大日如来(だいにちにょらい)』になります。

「大日如来」は、宇宙の根本を司り、知性と慈悲の光で全てを照らして、あらゆる事象を見通す力のある仏様とされており、「現世安泰」・「所願成就」といった御利益があるとされています。

8日が縁日となっており、お詣りの際には『オン・アビラウンケン・バザラ・ダトバン』と唱え、祈願します。

酉年の守護本尊【不動明王】

酉年(とり)の守護本尊は、『不動明王(ふどうみょうおう)』になります。

「不動明王」は、大日如来の化身とされ、破壊と再生を司り、様々な煩悩を裁ち切って全ての人々を仏道に導く慈悲深い仏様とされており、「除災招福」・「悪魔降伏」・「現世利益」・「戦勝」といった御利益があるとされています。

28日が縁日となっており、お詣りの際には『ナウマク・サンマンダ・バザラダン・センダン・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン』と唱え、祈願します。

戌年・亥年の守護本尊【阿弥陀如来】

戌年(いぬ)・亥年(いのしし)の守護本尊は、『阿弥陀如来(あみだにょらい)』になります。

「阿弥陀如来」は、計り知れない公明と、限りない命を持って人々を救済し続けるとされ、四十八願の誓いによりあらゆる人々を極楽浄土へと導く仏様とされており、「極楽往生」・「衆生救済」・「現世安泰」・「延命」といった御利益があるとされています。

15日が縁日となっており、お詣りの際には『オン・アミリタ・テイセイ・カラ・ウン』と唱え、祈願します。

【2021年】年男・年女になる方の年齢と生まれ年リスト一覧

牛の張子の置物の写真

【2021年】は『丑年』となりますので、丑年生まれの人が2021年の年男・年女となります。

では、2021年の年男・年女の年齢と生まれ年は次の通りです。

  • 12歳【2009年(平成21年)生まれ】
  • 24歳【1997年(平成9年)生まれ】
  • 36歳【1985年(昭和60年)生まれ】
  • 48歳【1973年(昭和48年)生まれ】
  • 60歳【1961年(昭和36年)生まれ】
  • 72歳【1949年(昭和24年)生まれ】
  • 84歳【1937年(昭和12年)生まれ】
  • 96歳【1924年(大正13年)生まれ】
  • 108歳【1913年(大正元年)生まれ】
  • 120歳【1901年(明治34年)生まれ】

【2021年】丑年の年男・年女としての抱負を例文で紹介

年男・年女として抱負を述べる際は、自分の十二支にちなんだ言葉を入れることで、その年らしい抱負となります。

2021年は「丑年」ですので、『牛』にちなんだ抱負をご紹介します。

  • 「今年は丑年で年男となりました。十二支で牛が二番になることができたのは、自分の能力を自覚し、前日から出発していたおかげだと言われています。私も牛のように自分の能力をしっかりと自覚し、確実に目標を達成できるよう努力を重ねる年にしたいと思います。」
  • 「牛も歩みも千里ということわざがあるように、歩みがゆっくりとしている牛でも、歩き続ければ千里となります。私も、決して能力が優れた人間ではありませんので、日進月歩努力を重ね、成果ある年にしたいと思います。」
  • 「年男となり、呑牛之気(どんぎゅうのき)で様々なことに挑戦する自己研鑽の年にしたいと思います。」
    ※呑牛之気…やる気に満ちあふれていること(牛を丸呑みにするほど大きな心持ち)

年男・年女であっても、厄年に厄払いは必要?

巫女さんの足元の写真

年男・年女は、厄年と重なる年が複数あるため、年男・年女=厄年と勘違いしてしまう方もいらっしゃるようですが、この二つは別物になります。

年男・年女となるのは、12年に1度ですが、厄年は一生で男性は3回、女性は4回訪れるとされています。

厄年は「数え年」でやってくる

厄年は、男女で年齢が異なり、『数え年』で言われるのが一般的です。

「数え年」というのは、昔の年齢の数え方で、人は生まれた時点で1歳となり、新年となる1月1日を迎えると1歳増えるという数え方のことを言います。

例えば、12月31日に誕生した赤ちゃんは、その時点で1歳となり、翌日の1月1日を迎えると、2歳になるというものです。

ちなみに、昔は年末に赤ちゃんが生まれると、出生日を1月1日にずらすなどして調整することがあったことから、1月1日生まれの人が多くいたそうですよ。

厄年の年齢(数え年)

  厄年(数え年)
男性 25歳 42歳 61歳  
女性 19歳 33歳 37歳 61歳

上記の年齢(数え年)が、厄年となります。

中でも、男性の42歳・女性の33歳は「大厄(たいやく)」と言われ、特に注意が必要とされています。

数え年を考える時は、その年迎える年齢に、1歳加えると数え年となります。

例を挙げると、2021年に32歳になるという方は、数え年では2021年1月1日を迎えると33歳ということです。

このことから、年男・年女と厄年が重なる日を考えてみると、

  • 男性24歳(数え年25歳)・60歳(数え年61歳)
  • 女性36歳(数え年37歳)・60歳(数え年61歳)

となります。

年男・年女の厄年

年男・年女は『邪気を払う力が宿る』と言われていますので、厄年に行う厄払いは必要ないのでは?と思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、年男・年女であっても、神様のご加護を願い、厄年を無事に過ごすための祈願である「厄払い」は必要とされています。

とはいえ、実のところ「厄払い」は『本人の気持ち次第』というところが大きく、「自分は厄年なんて気にしない」という方は厄払いをしなくても何ら問題はないようです。

「厄年だから何かあるのでは…」と気にしてしまったり、体調がすぐれず、「厄年のせいかも…」と不安が募ったりするようでしたら「厄払い」をしてもらい、晴れやかな気持ちで過ごした方が良い年を過ごすことができます。

ところで、厄年とはいったいどのような風習かご存じでしょうか。

厄年とは

「厄年」は、厄災が多く降りかかるとされる年齢になる年のことで、平安時代から存在している風習のようですが、はっきりとした由来は分かっていません。

しかしながら、医学的にみて、身体的変化が起こる節目の年となっていることから、経験的に気を付けなければならない年齢となる年を厄年とした先人の知恵と言われています。

江戸時代の平均寿命は30歳~40歳前後と短命であったため、大厄とされる男性42歳・女性33歳は本当に気を付けなければならない年だったのかもしれませんね。

ちなみに、厄年の人は節分に鬼役になり豆をぶつけてもらうことで、豆に邪気が移り、厄払いの効果があるそうですよ。

厄年にやってはいけないこと

一般に厄年にやってはいけないと言われているのが、「新しい事を始める」ということです。

年男・年女では、一般的に「新しい事を始めるのは良い」と言われていますので、逆のこととなっていますね。

なぜ、新しいことを初めてはいけないと言われるのかというと、大きな変化の起きる年に、更なる変化を重ねるべきではないという考えが元になっているからだそうです。

しかしながら、厄年だからといって「何も行わない」というのではなく、「当たり年」の考えと同様に、慎重に物事を取り組むということが大切なことと言えます。

年男・年女となり、厄年とも重なったという人は、是非とも年神様を味方に付け、厄年を乗り切って下さい。

まとめ:年男・年女はその年の十二支と同じ十二支生まれである男女のこと

十二支と年神様のイラスト
  • 年男・年女となる年は12年ごとに訪れる
  • 2021年の年男・年女は、『丑年(うしどし)生まれの人』
  • 年男・年女は、『年神様のご加護をより多く受ける』とされ、邪気を払う力が宿ると考えられたことから、節分の豆まきの役目を担うものとされる
  • 年男・年女は、「当たり年」ということから、『災難に当たる』として縁起が悪いと言われることがある
  • 年男・年女と厄年は別物で、年男・年女であったとしても、厄払いは必要

いかがでしたでしょうか。年男・年女は、年神様のご加護を多く受けるおかげで、物事が成功しやすいと言われていることが分かりました。

ちなみに、年男・年女と似た言葉で、福男・福女と言われることがありますが、特に有名なのが、兵庫県の西宮神社で開催される『十日戎開門神事福男選び(とおかえびすかいもんしんじふくおとこえらび)』になります。

商売繁盛の神様である「えびす様」を「えべっさん」と信仰し、総本社となっている西宮神社では、福を求めて全国から100万人もの参拝者が訪れるそうです。

毎年テレビなどでも取り上げられているので、ご存じの方も多いと思いますが、1月10日に開催される「福男選び」では、早朝6時の開門と同時にくじを引き当てた参拝者が、一番早く福を授かるために本殿へ向かって走るという「走り参り」が行われます。

先に本殿へと着いた3名が「福男・福女」となって大きな福を授かり、周囲の人達にも福を分け与えるとされています。

ちなみに、女性の参加ももちろん認められており、年齢制限といった縛りもありませんが、過去に女性が3位以内に入ったことは一度もないということです。

脚の早さに自身のある女性の方は、ぜひ史上初の「福女」を目指して挑戦してみてはいかがでしょうか。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。