皆さんは、「二十四節気」という言葉を聞いたことがありますか?
あまり耳にしない言葉かもしれませんが、「二十四節気」は「立秋」や「冬至」などの季節を表す暦のことを言います。
しかしながら、季節を表すといっても「どういうものなのか分からない」といった方が多いのではないでしょうか。
また、「二十四節気」とは別に、「雑節」や「七十二候」と呼ばれるものもあるようです。
そこで、この記事では、
- 二十四節気の意味や成り立ち
- 二十四節気の定め方
- 雑節と七十二候について
- 2023年(令和5年)の二十四節気・雑節・七十二候の一覧カレンダー
について解説・紹介していきます。
二十四節気の意味とは
二十四節気は『にじゅうしせっき』と読み、簡単に説明すると、
『1年を24の季節に分けたもの』を言います。
24の季節は大きく、春・夏・秋・冬に分類されており、春が6つ、夏が6つ、秋が6つ、冬が6つとなっています。
二十四節気の役割
「二十四節気」は、6世紀頃に中国から日本に伝わった暦(こよみ)とされています。
古代中国では、「月の満ち欠け」で1年を定める『太陰暦(たいいんれき)』が用いられていましたが、「月」を基準にする「太陰暦」では、季節にズレが生じていました。
そのため季節に沿った判断が難しくなり、農耕を行う目安となる季節に合った暦が必要とされ、太陽の動きを元に考えられたのが「二十四節気」とされています。
太陰暦のズレとは
新月~次の新月までを1ヶ月とする太陰暦では、ひと月が約29.53日となるので、12ヶ月(1年)で考えると、約354日となります。
現在の暦である『太陽暦』の1年(約365.24日)と比べると、太陰暦は11日短くなってしまいますね。
このことから、太陰暦は3年で約『1ヶ月』のズレが生じてくることになります。
このまま何も調整することなく太陰暦を使用していくと、暦を利用した農耕が行えなくなり、生活に支障をきたすことになってしまいます。
そこで、季節とのズレを調整する方法として考えられたのが、『閏月(うるうづき)』という方法で、期間をを1ヶ月増やし、1年を13ヶ月とする年を作るというものでした。
最初はズレが生じてきた時に、12月の後に加えられるものでしたが、季節に合った「二十四節気(太陽暦)」が作られ、これが「閏月」を入れる際の指標とされるようになりました。
ちなみに、太陰暦に太陽暦である二十四節気を利用したものを『太陰太陽暦(たいいんたいようれき)』と言い、日本にはこの「太陰太陽暦」が6世紀頃中国から伝わり、1872年(明治5年)まで用いられていました。
現在の『太陽暦(グレゴリオ暦)』へと変わったのは、1873年(明治6年)からになります。
旧暦は「太陰太陽暦」、新暦は「太陽暦」になるよ。
二十四節気の成り立ち
二十四節気は、初めから24の季節に分けられていたわけではなく、段階的に分けられていき、完成したと言われています。
①二至二分(にしにぶん)の成立
古代中国では、季節によって太陽の動きが違い、影の長さが変わることから、太陽の動きを調べ観測し続けたことで、太陽が季節によって同じ動きをしていることを突き止めたそうです。
そして、
暑さが厳しい季節になると日は高く、影は短くなることから、影が最も短い日を「夏至(げし)」
寒さが厳しい季節になると日は低く、影が長くなることから、影が最も長い日を「冬至(とうじ)」と定められました。
ちなみに、「夏至」は最も北に近い方角から太陽が昇り、「冬至」は最も南に近い方角から太陽が昇る日でもあります。
「夏至」・「冬至」が定められると、
・「夏至」から「冬至」に至るまでのちょうど真ん中の季節を「秋分(しゅうぶん)」
・「冬至」から「夏至」に至るまでのちょうど真ん中の季節を「春分(しゅんぶん)」
と、夏と冬の間を分けて秋と春が定められることとなりました。
このことから、「夏至」・「冬至」を『二至』、「秋分」・「春分」を『二分』として『二至二分(にしにぶん)』が成立したとされています。
まずは、夏至・冬至・秋分・春分の4つの指標が定められたということだね。
②二至二分から四立(しりゅう)が成立
「二至二分」が定められると、その間の季節も定められることとなりました。
- 「冬至」から「春分」の間に、春が始まる季節として「立春(りっしゅん)」
- 「春分」から「夏至」の間に、夏が始まる季節として「立夏(りっか)」
- 「夏至」から「秋分」の間に、秋が始まる季節として「立秋(りっしゅう)」
- 「秋分」から「冬至」の間に、冬が始まる季節として「立冬(りっとう)」
この季節の始まりとされる「立春」・「立夏」・「立秋」・「立冬」を合わせて『四立(しりゅう)』と呼びます。
夏至・冬至・秋分・春分につづいて立夏・立冬・立秋・立春が作られたから、全部で8つの季節に分けられたということだね。
③二十四節気の成立
「夏至・冬至・春分・秋分」の「二至二分」と「立春・立夏・立秋・立冬」の「四立」、この8つの季節を合わせて『八節(はっせつ)』と言います。
このようにして「八節」が作られましたが、農耕を行うにあったっては、もう少し細かな指標が必要とされました。
そのため、八節の季節の間をさらに3つに分け、合計24の季節にして12ヶ月ある月にそれぞれ2つの季節が当てられることとなります。
八節だけだは分かりにくかったから、さらに細かくした二十四節気が作られたということだね。
二十四節気一覧表(意味)
四季 | 新 暦 | 節 中 | 季節 | 意味 |
春 | 2 月 | 正 月 節 | 立春 (りっしゅん) | 春の始まり |
正 月 中 | 雨水 (うすい) | 降る雪が雨に変わり、雪解けする頃 | ||
3 月 | 二 月 節 | 啓蟄 (けいちつ) | 冬眠していた虫が現れ始める頃 | |
二 月 中 | 春分 (しゅんぶん) | 春到来 | ||
4 月 | 三 月 節 | 清明 (せいめい) | 全てが明るく清々しい空気に満ちる頃 | |
三 月 中 | 穀雨 (こくう) | 百穀を潤し、芽を出させる雨が降る頃 | ||
夏 | 5 月 | 四 月 節 | 立夏 (りっか) | 夏の始まり |
四 月 中 | 小満 (しょうまん) | 草木が育ち、成長する気が満ち始める頃 | ||
6 月 | 五 月 節 | 芒種 (ぼうしゅ) | 稲科の植物の種をまく頃 | |
五 月 中 | 夏至 (げし) | 夏到来 | ||
7月 | 六 月 節 | 小暑 (しょうしょ) | 暑さが次第に増してくる頃 | |
六 月 中 | 大暑 (たいしょ) | 暑さが最も厳しい頃 | ||
秋 | 8 月 | 七 月 節 | 立秋 (りっしゅう) | 秋の始まり |
七 月 中 | 処暑 (しょしょ) | 暑さが和らぐ頃 | ||
9 月 | 八 月 節 | 白露 (はくろ) | 夜が冷え、朝露がつき始める頃 | |
八 月 中 | 秋分 (しゅうぶん) | 秋到来 | ||
10 月 | 九 月 節 | 寒露 (かんろ) | 冷たい露がつき始める頃 | |
九 月 中 | 霜降 (そうこう) | 一層冷え込み、朝霜がつき始める頃 | ||
冬 | 11 月 | 十 月 節 | 立冬 (りっとう) | 冬の始まり |
十 月 中 | 小雪 (しょうせつ) | 雪がちらほら舞い始める頃 | ||
12 月 | 十 一 月 節 | 大雪 (たいせつ) | 雪が降り積もり始める頃 | |
十 一 月 中 | 冬至 (とうじ) | 冬の到来 | ||
1 月 | 十 二 月 節 | 小寒 (しょうかん) | 寒さが次第に増してくる頃 | |
十 二 月 中 | 大寒 (だいかん) | 寒さが最も厳しい頃 |
ちなみに、二十四節気には定め方が二通りあり、以前は『平気法』、現在は『定気法』を用いて定めています。
二十四節気の定め方
二十四節気は「太陽の動き」を元に決められていますが、24の季節に分ける方法を考えると、2通りの方法で考えることができます。
《1》平気法
「平気法(へいきほう)」は、「恒気法(こうきほう)」・「常気法(じょうきほう)」とも言われていて、1年の長さを24で割って定める方法を言います。
1年は365.24日なので、それを24で割ると、一つの季節は約15.21日となります。
冬至を11月に設定し、冬至を基点としてそれぞれを当てはめていきます。
日本では、旧暦(太陰太陽暦)である「天保暦(てんぽうれき)」より前に用いられていた方法となっています。
《2》定気法
「定気法(ていきほう)」は、「天保暦」から採用された方法になり、太陽の黄経360°を24で割って定める方法を言います。
ちなみに、「天保暦」は天保15年(1844年)から明治5年(1872年)まで使用されていました。
地球は太陽の周りを回っていますが、地球を中心として太陽が地球の周りを回っていると考えた場合、太陽は黄道を描いて地球の周りを1年かけて1周します。
360°を24で割ると、15°となりますので、太陽が15°進むごとに季節が当てられることとなります。
黄道に向かって地球の赤道を伸ばしていくと、黄道と交わる点が春分点と秋分点になり、春分点を基点として黄経15°ずつに季節を当てはめていきます。
下の図は、太陽の通り道である黄道を15°ずつに等分したイメージ図です。
地球は太陽の周りを楕円状に回っているので、黄道も楕円形で描いています。
※実際はここまで楕円形ではありません。
ここで注目していただきたいのは、地球は冬至の季節になると太陽と一番近い位置になり、夏至になると太陽と一番遠い位置になるということです。
太陽と地球の距離が変わってくることで、太陽が15°を進む時間が冬になると早く、夏になると遅くなるという現象が生まれます。(ケプラーの法則)
図で確認してみると、太陽の角度によって黄道の長さが違うことが分かりますね。
(夏至に近いほど黄道は長く、冬至に近いほど黄道は短い)
平気法では時間を等分に割るので、季節は全て同じ長さですが、定気法になると、季節によって日の長さが変わってくるということになります。
したがって、定気法で定められた二十四節気はより季節に合った暦ということです。
二十四節気による閏月の入れ方
旧暦では、太陰暦を主体としていたため、二十四節気を用いて閏月を設定することによって季節のズレを調整していました。
まず始めに、二十四節気は「中気(ちゅうき)」と「節気(せっき)」と呼ばれる2つの季節に分類されており、中気は「月の名前」を決める指標とされ、節気は「季節の始まり」を決める指標とされます。
月を表す『中気』は、次の12の季節です。
中気
季節の始まりとされる『節気』は、次の12の季節です。
中気
《1》平気法での閏月の入れ方
平気法では、太陰暦にズレが生じて「閏月」を設定する場合には、二十四節気の暦と照らし合わせ、
原則『中気を含まなくなった月』を「閏月」とするということが定められていました。
ん~どういうこと?
どういうことかを説明すると、まず、太陰太陽暦の時代では、太陰暦に太陽暦の二十四節気を当てはめて月を決めており、その月が何月になるのかは、二十四節気の「中気」で判断していました。
ところが、太陰暦はひと月29.53日であったのに対し、二十四節気(太陽暦)は、1年(約365.24日)を12等分した30.43日がひと月となっていたため、きれいに当てはめることができず、太陰暦のほうが早く暦が進んでいき、中気が含まれない月が出てくることになります。
二十四節気は、節気と中気が約15.21日間隔で交互にやってくるものなので、太陰暦の約29.53日に当てはめると、節気(約15.21日)と中気(約15.21日)が含まれることになりますね。
しかし中気は完全に含まれず、0.9日は次の月に含まれることになり、徐々に太陰暦の月と二十四節気の月が合わなくなっていきます。
ポイント
そして、1年では約10.8日、2年では約21.6日、3年では32.4日と、次第に太陰暦と二十四節気のズレが大きくなります。
これが続いていくと、中気が含まれない月が出てくるため、その月を「閏月」と設定していたわけです。
たいへん分かりづらいと思いますので、下記の図を見てもらうと、どんどん太陰暦の月が前にズレ込んでいっているのが分かります。
下記の図では、二十四節気で5月(芒種・夏至)となる月には、太陰暦の暦は先に進んでいってしまっているけど、5月の中気である「夏至」が含まれていたから、太陰暦を5月と設定することができたよ。
5月は設定できたけど、6月はどうだろう。
本来6月となる太陰暦の暦では、6月を決める指標となる中気の「大暑」が含まれなくなってしまったよ。このように中気が含まれなくなった場合に閏月を設定するんだ。
このように、中気を含まなくなった月が出てくると「閏月」を当てて調整を行うということになります。
ちなみに、「閏月」は前の月の頭に「閏」を付けたもので表しており、5月の後に閏月を設定する場合だと、「閏5月」という表記になります。
《2》定期法での閏月の入れ方
これが平気法ではなく「定気法」で定めた二十四節気になると、季節の日数が一定ではないため、中気を2つ含む月が出てきてしまったり、中気を含まない月が何度も出てきてしまったりすることが起こるようになりました。
そのため定気法では、「二至二分の中気のみ月名を決める指標とする」という条件を基にして適当と思われる場所に閏月が設定されています。
二至二分の中気は、下記のとおりです。
- 冬至・・・11月
- 春分・・・2月
- 夏至・・・5月
- 秋分・・・8月
このように定められていき、日本でも用いられるようになった二十四節気ですが、中国の内陸部を基準として作られた二十四節気は、海に囲まれた日本の季節と比べると、1ヶ月程季節感の早い暦となっています。
そのため日本では、「雑節(ざっせつ)」と呼ばれる日本独自の季節の移り変わりを表す暦が作られ、二十四節気の補足として用いられるようになりました。
雑節とは
雑節は、中国の気候に合った二十四節気を、より日本の季節と合ったものにするために取り入れられた暦となっています。
雑節としては、次の9つの雑節があります。
- 節分(せつぶん)
- 彼岸(ひがん)
- 社日(しゃにち)
- 八十八夜(はちじゅうはちや)
- 入梅(にゅうばい・ついり・つゆいり)
- 半夏生(はんげしょう)
- 土用(どよう)
- 二百十日(にひゃくとおか)
- 二百二十日(にひゃくはつか)
現在でも耳にする雑節がありますね。それではそれぞれの雑節を説明していきます。
【1】節分(せつぶん)
節分は、季節の始まりとされる「立春」・「立夏」・「立秋」・「立冬」の前日を表す言葉で、「季節を分ける日」という意味で節分という名前が付けられています。
中でも「立春」は新年の始まりとされる季節であったため、その前日の節分(2月3日頃)は冬の終わりと共に1年の最後の日として特に重要視されていたようです。
このようなこともあり、節分と言えば「立春」の前日を指す言葉となっていったと言われています。
【2】彼岸(ひがん)
彼岸は、春分と秋分となる日の前後3日間を合わせた計7日間を表す言葉で、彼岸の日となる最初の日を「彼岸入り」と言い、最後の日を「彼岸明け」と言います。
春分の日は毎年3月21日頃、秋分の日は毎年9月23日頃となります。
春分、秋分にはご先祖様に感謝をする日とされていて、前後3日間は、六波羅蜜(ろくはらみつ)と呼ばれる6つの善の修行を1日に1つ行う日とされています。
6つの修行は、
- 布施(ふせ)・・・親切にすること
- 持戒(じかい)・・・約束を守ること
- 忍辱(にんにく)・・・忍耐をつけること
- 精進(しょうじん)・・・努力をすること
- 禅定(ぜんじょう)・・・反省すること
- 智慧(ちえ)・・・知識・品性を身につけ、人格を高めること
となっています。
また、春分・秋分を過ぎる頃には寒さや暑さが和らぐ時期と言われています。
ちなみに、春分の日、秋分の日の違いについては、下記の『春分の日と秋分の日とは?』の記事で詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください。
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【3】社日(しゃにち)
社日は、春分・秋分に近い「戊(つちのえ)の日」が社日とされています。
「戊の日」とは、『十干(じっかん)』の中の「戊(つちのえ)」が割り当てられた日のことを言います。
春分(3月21日頃)の近くの社日を「春社(しゅんしゃ・はるしゃ)」、
秋分(9月21日頃)の近くの社日を「秋社(しゅうしゃ・あきしゃ)」と言い、産土神(うぶすながみ)を祀る日とされています。
※※産土神とは、生まれた土地の守護神のことを言います。
春社には五穀の種をお供えして豊穣を祈り、秋社には1年の収穫に感謝する日とされています。
【4】八十八夜(はちじゅうはちや)
八十八夜は、立春(2月4日頃)から数えて88日目のことを言います。(立春を含める)
八十八夜は、だいたい5月2日頃となるので、ちょうど穀雨の季節にあたり、稲の種まきの季節とされていました。
また、霜が降りなくなるという意味で「八十八夜の別れ霜」という言葉も生まれましたが、「八十八夜の忘れ霜」ということも言われ、急な遅霜が降り、農作物に被害が出ないよう注意させるために八十八夜の雑節が出来たと言われています。
八十八夜については、下記の『八十八夜とは?』の記事で詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください。
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【5】入梅(にゅうばい)
入梅は、梅雨入りの時期を表す言葉となっています。
稲の田植えを行う際の目安となっており、芒種から9日後までを入梅とし、重要な雑節とされていました。
しかし、天保暦後は、太陽黄経80°の日と定められることとなり、毎年6月10日頃が梅雨入りとなっています。
【6】半夏生(はんげしょう)
半夏生という名前は、「半夏(ハンゲ)」という薬草が生える頃という意味で名付けられています。
半夏生は、田植えを終える目安となっていた雑節で、この日を過ぎると収穫が減ると言われていたようです。
また、この日には毒気が降ると言われ、半夏生となる7月2日頃には農業を休みにすることが多くあったと言われています。
半夏生の日は、以前は夏至から数えて11日目とされていましたが、現在では太陽黄経100°の日が半夏生とされています。
半夏生については、下記の『半夏生とは?』の記事で詳しく紹介していますので、よろしければ御覧ください。
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【7】土用(どよう)
土用は、四立である「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間を表す言葉となっています。
夏に行われる「土用の丑の日」が有名ですが、「土用」は1年に72日もあるのです。
土用という言葉は「土旺用事(どおうようじ)」の略称で、『土の気が旺(さかん)になる時』という意味があります。
季節には「木・火・金・水・土」の属性がそれぞれ割り当てられていているのですが、これは中国の「五行思想」が元となっています。
※五行思想とは、この世に存在する全てのものは、「木・火・金・水・土」のいずれかの属性を持ち存在しているという考えのことを言います。
春には「木」、夏には「火」、秋には「金」、冬には「水」が割り当てられ、季節に移り変わる時季を「土」としていました。
この季節の変わり目の18日間は、「土公神(どくしん)」という土を司る神様が土を支配する時とされ、土を動かしてはいけない日とされていたそうです。
そのため災いが降りかからないように、土に関係のある農作業や基礎工事、増改築なども避けられていたと言われています。
しかし、土用の日全てが行ってはダメな日となっていたわけではなく、「間日(まび)」とされる日には、土公神が土を離れて天井へ向かう日とされていたので土を動かしても良い日となっていたようです。
間日となるのは次のとおりです。
- 春は「巳(み)・丑(うし)・酉(とり)」の日
- 夏は「卯(う)・辰(たつ)・申(さる)」の日
- 秋は「未(ひつじ)・酉(とり)・亥(いのしし)」の日
- 冬は「寅(とら)・卯(う)・巳(み)」
【8】二百十日(にひゃくとおか)
二百十日は、立春から210日目(立春を含める)のことを言います。
季節としては9月1日頃になり、稲の開花が始まる時季と重なって台風などの強風に気をつける日とされています。
【9】二百二十日(にひゃくはつか)
二百二十日は、立春から220日目(立春を含める)のことを言います。
こちらも二百十日と同様に天候に気をつける日として雑節に取り入れられており、八朔(はっさく)・二百十日・二百二十日を農家の三大厄日としていたそうです。
八朔は、旧暦の8月1日のことで、天候に注意をする日とされています。
二百二十日は9月11日頃となり、台風が多く発生するため、特に気をつける日となっていたと言われています。
このように二十四節気の補助的役割を担っていた雑節ですが、二十四節気をさらに細かく分けた『七十二候(ななじゅうにこう)』と呼ばれるものも存在しています。
七十二候とは
七十二候は、こちらも中国から伝わった季節の指標となるもので、二十四節気をさらに細かく3つずつに分けたものを言います。
二十四節気は約15日ずつとなっているのに対し、七十二候は約5日ごとに定められており、二十四節気に応じて「初候(しょこう)」・「次候(じこう)」・「末候(まっこう)」という形で分けられた上、それぞれに名前が付けられています。
七十二候は日本の風土に合うよう何度も作り変えられていて、気象の移り変わりや、動植物の変化を短い文で表したものとなっています。
七十二候一覧表(意味)
二十四節気 (新暦) | 候 | 名 称 | 意 味 |
立春 | 初候 | 東風解凍(こちこおちをとく) | 東風が厚い氷を溶かし始める頃 |
次候 | 黄鶯睍睆(うぐいすなく) | ウグイスが山里で鳴き始める頃 | |
末候 | 魚上氷(うおこおりをいずる) | 氷の割れ目から魚が飛び跳ねる頃 | |
雨水 | 初候 | 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) | 雨が降り、土が湿り気を帯びる頃 |
次候 | 霞始靆(かすみはじめてたなびく) | 霞が横に長く漂い始める頃 | |
末候 | 草木萌動(そうもくめばえいずる) | 草木が芽吹き始める頃 | |
啓蟄 | 初候 | 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく) | 冬眠から覚めた虫が出てくる頃 |
次候 | 桃始笑(ももはじめてさく) | 桃の花が咲き始める頃 | |
末候 | 菜虫化蝶(なむしちょうとなる) | 青虫が羽化してモンシロチョウとなる頃 | |
春分 | 初候 | 雀始巣(すすめはじめてすくう) | 雀が巣を作り始める頃 |
次候 | 桜始開(さくらはじめてひらく) | 桜の花が咲き始める頃 | |
末候 | 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) | 遠くで雷の音が聞こえ始める頃 | |
清明 | 初候 | 玄鳥至(つばめきたる) | ツバメがやって来る頃 |
次候 | 鴻雁北(こうがんきたへかえる) | ガンが北へ渡る頃 | |
末候 | 虹始見(にじはじめてあらわる) | 雨が降った後に虹が出始める頃 | |
穀雨 | 初候 | 葭始生(あしはじめてしょうず) | 葦が芽吹き始め得る頃 |
次候 | 霜止出苗(しもやんでなえいづる) | 霜が終わり、稲の苗が生長する頃 | |
末候 | 牡丹華(ぼたんはなさく) | 牡丹の花が咲く頃 | |
立夏 | 初候 | 蛙始鳴(かわずはじめてなく) | 蛙が鳴き始める頃 |
次候 | 蚯蚓出(みみずいづる) | ミミズが地上に出てくる頃 | |
末候 | 竹笋生(たけのこしょうず) | 筍が生えてくる頃 | |
小満 | 初候 | 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) | 蚕が桑の葉を食べ始める頃 |
次候 | 紅花栄(べにばなさかう) | 紅花が咲き誇る頃 | |
末候 | 麦秋至(むぎのときいたる) | 麦が収穫の時期を迎える頃 | |
芒種 | 初候 | 螳螂生(かまきりしょうず) | カマキリが生まれる頃 |
次候 | 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる) | 蒸れて腐った草が蛍になる頃(当時はそう思われていたそうです) | |
末候 | 梅子黄(うめのみきばむ) | 梅の実が黄色く熟す頃 | |
夏至 | 初候 | 乃東枯(なつかれくさかるる) | ウツボ草が枯れる頃 |
次候 | 菖蒲華(あやめはなさく) | 菖蒲の花が咲く頃 | |
末候 | 半夏生(はんげしょうず) | カラスビシャクが生える頃 | |
小暑 | 初候 | 温風至(あつかぜいたる) | 暖かい風が吹き始める頃 |
次候 | 蓮始開(はすはじめてひらく) | 蓮の花が咲き始める頃 | |
末候 | 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす) | 鷹の子供が飛ぶことを覚える頃 | |
大暑 | 初候 | 桐始結花(きりはじめたはなをむすぶ) | 桐の実がなり始める頃 |
次候 | 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) | 土が湿り蒸し暑くなる頃 | |
末候 | 大雨時行(たいうときどきにふる) | 大雨が降る頃 | |
立秋 | 初候 | 涼風至(すずかぜいたる) | 涼しい風が吹き始める頃 |
次候 | 寒蝉鳴(ひぐらしなく) | ヒグラシが鳴き始める頃 | |
末候 | 蒙霧升降(ふかききりまとう) | 深い霧が山などに立ち込める頃 | |
処暑 | 初候 | 綿柎開(わたのはなしべひらく) | 綿花のがくが開く頃 |
次候 | 天地始粛(てんちはじめてさむし) | 暑さが弱まってくる頃 | |
末候 | 禾乃登(こくものすなわちみのる) | 稲が実る頃 | |
白露 | 初候 | 草露白(くさのつゆしろし) | 草に朝露が付き、白く光る頃 |
次候 | 鶺鴒鳴(せきれいなく) | セキレイが鳴き始める頃 | |
末候 | 玄鳥去(つばめさる) | ツバメが帰って行く頃 | |
秋分 | 初候 | 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) | 雷が収まってくる頃 |
次候 | 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) | 虫が冬眠し始める頃 | |
末候 | 水始涸(みずはじめてかる) | 田畑の水を抜き、稲刈りの準備をし始める頃 | |
寒露 | 初候 | 鴻雁来(こうがんきたる) | ガンが飛来し始める頃 |
次候 | 菊花開(きくのはなひらく) | 菊の花が咲き始める頃 | |
末候 | 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) | キリギリス(コオロギ)が戸口で鳴き始める頃 | |
霜降 | 初候 | 霜始降(しもはじめてふる) | 霜がつき始める頃 |
次候 | 霎時施(こさめときどきふる) | 小雨が降り始める頃 | |
末候 | 楓蔦黄(もみじつたきばむ) | もみじやツタが紅葉し始める頃 | |
立冬 | 初候 | 山茶始開(つばきはじめてひらく) | サザンカが咲き始める頃 |
次候 | 地始凍(ちはじめてこおる) | 地面が凍り始める頃 | |
末候 | 金盞香(きんせんかさくた) | 水仙の花が咲く頃 | |
小雪 | 初候 | 虹蔵不見(にじかくれてみえず) | 虹を見かけなくなる頃 |
次候 | 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) | 北風が木の葉を吹き飛ばす頃 | |
末候 | 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) | 橘の実が黄色く変わる頃 | |
大雪 | 初候 | 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) | 天地の気が塞がれ、冬となる頃 |
次候 | 熊蟄穴(くまあなにこもる) | 熊が冬眠するため穴に籠る頃 | |
末候 | 鱖魚群(さけのうおむらがる) | 鮭の群れが川を上り始める頃 | |
冬至 | 初候 | 乃東生(むつかれくさしょうず) | 夏枯草(かこそう)が芽を出す頃 |
次候 | 麋角解(おおしかのつのおつる) | 大鹿が角を落とす頃 | |
末候 | 雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる) | 雪の下で麦が芽を出す頃 | |
小寒 | 初候 | 芹乃栄(せりすなわちさかう) | セリが盛んに生える頃 |
次候 | 水泉動(しみずあたたかをふくむ) | 地中で凍っていた泉が溶けて動き始める頃 | |
末候 | 雉始雊(きじはじめてなく) | 雄のキジが鳴き始める頃 | |
大寒 | 初候 | 款冬華(ふきのはなさく) | ふきのとうのつぼみが地面から顔を出す頃 |
次候 | 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) | 沢の水も凍り始める頃 | |
末候 | 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) | 鶏が卵を産み始める頃 |
七十二候を見ると、季節を感じることができますね。
2023年(令和5年)
「二十四節気・七十二候・雑節」早見表
最後に、2023年の「二十四節気・七十二候・雑節の早見表」を作りましたので、活用いただければ幸いです。
「二十四節気・七十二候」一覧カレンダー
2023年(令和5年) | ||
二十四節気 | 日 付 | 七十二候 |
冬至 12/22(木) ~ 1/5(土) | 1/1(日)~ 1/5(土) | 雪下出麦 |
小寒 1/6(金) ~ 1/19(木) | 1/6(金)~ 1/9(月) | 芹乃栄 |
1/10(火)~ 1/14(土) | 水泉動 | |
1/15(日)~ 1/19(木) | 雉始雊 | |
大寒 1/20(金) ~ 2/3(金) | 1/20日(金)~ 1/24(火) | 款冬華 |
1/25(水)~ 1/29(火) | 水沢腹堅 | |
1/30(月)~ 2/3(金) | 鶏始乳 | |
立春 2/4(土) ~ 2/18(土) | 2/4(土)~ 2/8(水) | 東風解凍 |
2/9(木)~ 2/13(月) | 黄鶯睍睆 | |
2/14(火)~ 2/18(土) | 魚上氷 | |
雨水 2/19(日) ~ 3/5(日) | 2/19(日)~ 2/23(木) | 土脉潤起 |
2/24(金)~ 2/28(火) | 霞始靆 | |
3/1(水)~ 3/5(日) | 草木萠動 | |
啓蟄 3/6(月) ~ 3/20(月) | 3/6(月)~ 3/10(金) | 蟄虫啓戸 |
3/11(土)~ 3/15(水) | 桃始笑 | |
3/16(木)~ 3/20(月) | 菜虫化蝶 | |
春分 3/21(火) ~ 4/4(火) | 3/21(火)~ 3/25(土) | 雀始巣 |
3/26(日)~ 3/30(木) | 桜始開 | |
3/31(金)~ 4/4(火) | 雷乃発声 | |
清明 4/5(水) ~ 4/19(水) | 4/5(水)~ 4/9(日) | 玄鳥至 |
4/10(月)~ 4/14(金) | 鴻雁北 | |
4/15(土)~ 4/19(水) | 虹始見 | |
穀雨 4/20(木) ~ 5/5(金) | 4/20(木)~ 4/24(月) | 葭始生 |
4/25(火)~ 4/29(土) | 霜止出苗 | |
4/30(日)~ 5/5(金) | 牡丹華 | |
立夏 5/6(土) ~ 5/20(土) | 5/6日(土)~ 5/10(水) | 蛙始鳴 |
5/11(木)~ 5/15(月) | 蚯蚓出 | |
5/16(火)~ 5/20(土) | 竹笋生 | |
小満 5/21(日) ~ 6/5(月) | 5/21(日)~ 5/25(木) | 蚕起食桑 |
5/26(金)~ 5/31(水) | 紅花栄 | |
6/1(木)~ 6/5(月) | 麦秋至 | |
芒種 6/6(火) ~ 6/20(火) | 6/6(火)~ 6/10(土) | 螳螂生 |
6/11(日)~ 6/15(木) | 腐草為蛍 | |
6/16(金)~ 6/20(火) | 梅子黄 | |
夏至 6/21(水) ~ 7/6(木) | 6/21(水)~ 6/26(月) | 乃東枯 |
6/27(火)~ 7/1(土) | 菖蒲華 | |
7/2(日)~ 7/6(木) | 半夏生 | |
小暑 7/7(金) ~ 7/22(土) | 7/7(金)~ 7/11(火) | 温風至 |
7/12(水)~ 7/17(月) | 蓮始開 | |
7/18(火)~ 7/22(土) | 鷹乃学習 | |
大暑 7/23(日) ~ 8/7(月) | 7/23(日)~ 7/27(木) | 桐始結花 |
7/28(金)~ 8/1(火) | 土潤溽暑 | |
8/2(水)~ 8/7(月) | 大雨時行 | |
立秋 8/8(火) ~ 8/22(火) | 8/8(火)~ 8/12(土) | 涼風至 |
8/13(日)~ 8/17(木) | 寒蝉鳴 | |
8/18(金)~ 8/22(火) | 蒙霧升降 | |
処暑 8/23(水) ~ 9/7(木) | 8/23(水)~ 8/27(日) | 綿柎開 |
8/28(月)~ 9/2(土) | 天地始粛 | |
9/3(日)~ 9/7(木) | 禾乃登 | |
白露 9/8(金) ~ 9/22(金) | 9/8(金)~ 9/12(火) | 草露白 |
9/13(水)~ 9/17(日) | 鶺鴒鳴 | |
9/18(月)~ 9/22(金) | 玄鳥去 | |
秋分 9/23(土) ~ 10/7(土) | 9/23(土)~ 9/27(水) | 雷乃収声 |
9/28(木)~ 10/2(月) | 蟄虫坏戸 | |
10/3(火)~ 10/7(土) | 水始涸 | |
寒露 10/8(日) ~ 10/23(月) | 10/8(日)~ 10/12(木) | 鴻雁来 |
10/13(金)~ 10/18(水) | 菊花開 | |
10/19(木)~ 10/23(月) | 蟋蟀在戸 | |
霜降 10/24(火) ~ 11/7(火) | 10/24(火)~ 10/28(土) | 霜始降 |
10/29(日)~ 11/2(木) | 霎時施 | |
11/3(金)~ 11/7(火) | 楓蔦黄 | |
立冬 11/8(水) ~ 11/21(火) | 11/8(水)~ 11/12(日) | 山茶始開 |
11/13(月)~ 11/17(金) | 地始凍 | |
11/18(土)~ 11/21(火) | 金盞香 | |
小雪 11/22(水) ~ 12/6(水) | 11/22(水)~ 11/26(日) | 虹蔵不見 |
11/27(月)~ 12/1(金) | 朔風払葉 | |
12/2(土)~ 12/6(水) | 橘始黄 | |
大雪 12/7(木) ~ 12/21(木) | 12/7(木)~ 12/11(月) | 閉塞成冬 |
12/12(火)~ 12/16(土) | 熊蟄穴 | |
12/17(日)~ 12/21(木) | 鱖魚群 | |
冬至 12/22(金) ~ 1/5(金) | 12/22(金)~ 12/26(火) | 乃東生 |
12/27(水)~ 12/31(日) | 麋角解 | |
2024年(令和6年) | ||
冬至 | 1/1(月)~ 1/5(金) | 雪下出麦 |
雑節カレンダー
2023年(令和5年) | |
日付 | 雑節 |
1/17(火)~2/3(金) | 土用(冬) |
2/3(金) | 節分 |
3/21(火) | 社日(春社) |
3/18(金)~3/24(木) | 彼岸(春) 〈7日間〉 |
4/17(月)~5/5(木) | 土用(春) |
5/2(火) | 八十八夜 |
6/11(日) | 入梅 |
7/20(木)~8/7(日) | 土用(夏) |
9/1(金) | 二百十日 |
9/11(月) | 二百二十日 |
9/20(火)~9/26(月) | 彼岸(秋) 〈7日間〉 |
9/27(水) | 社日(秋社) |
10/21(土)~11/7(火) | 土用(秋) |
まとめ:二十四節気は、1年を24の季節に分けたもの
- 二十四節気は太陽の動きを元に作られ、1年を約15日ずつで分けた暦となっている
- 二十四節気は農耕を行う際の目安とされ、閏月を入れる指標となっていた
- 二十四節気は「平気法」と「定気法」の2通りの定め方がある
- 二十四節気は中国から伝わり、日本の季節にそのまま取り入れているため、実際の季節より1ヶ月ほど早い暦となっている
- 二十四節気の補助として雑節が作られた
- 気象の移り変わりや、動植物の変化を短文で表した七十二候も存在する
いかがでしたでしょうか。二十四節気は太陰暦が用いられていた時代には、季節の移り変わりを判断する暦としてとても重要な役割をしていたことが分かりました。
二十四節気や七十二候を覚えて暦で季節を実感したいところですが、覚えるとなると七十二候は漢字や言葉が難しく、なかなか覚えられそうにありませんね・・・
あまり使う言葉ではないかもしれませんが、知っていると季節の変化を見つけた際に「もうそんな季節になったんだなぁ」と季節の訪れをより敏感に感じ取ることができるかもしれません。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。