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雪の名前や結晶の種類とは?雪がつく名前はよくないと言われる理由とは?

雪の結晶とキラキラの背景画像

「粉雪」や「新雪」といった言葉はよく耳にしますが、皆さんは他にどのような『雪の名前』があるかご存知でしょうか。

日本は、世界でもトップクラスと言われるほどの豪雪地帯のある雪国なだけあり、雪の表現も豊富にあります。

また、雪の結晶は何種類くらいあり、どのような形をしているのか気になるという方も多いようです。

そこで、この記事では、

  • 雪ができるしくみ
  • 雪の名前と意味
  • 雪の結晶は何種類?
  • 雪のつく名前がよくないと言われる理由
  • 雪のつく名前(男の子・女の子)

について解説・紹介していきます。

雪とは

雪とすずめの写真

まず初めに、雪とは『空から氷の結晶が降ってくる天候』のことを言いますが、通常雪は寒い季節に降るため、冬の現象と思われがちですが、実はでも雪が作られています。

では、なぜ冬以外の季節に雪を見ることができないのかというと、地上付近の気温が暖かいため、途中で溶けて水滴となり、地上では雨として降るからになります。

では、雪ができるまでの流れを見てみましょう。

雪ができるしくみ

  • 地上にある海水や川の水などが太陽の熱によって温められて「水蒸気」となります。
  • 大気が空に向かって上昇する現象である「上昇気流」が発生している場所では、重さの軽い水蒸気や塵(ちり)、花粉などの微粒子が上昇気流に乗って上空へと運ばれていきます。
  • 気温は上空になるほど温度が下がっていくため、水蒸気は上空の冷たい空気によって冷やされると、空気中の微粒子の周りに水蒸気が集まり、直径0.02㎜ほどの「雲粒(うんりゅう)」と呼ばれる水の粒に変化します。
    水蒸気は目に見えませんが、雲粒の集まりを地上から見ると「雲」として見て取ることができます。
  • できたばかりの雲粒はまだ小さく、さらに上昇気流に乗って上空に登っていくと、マイナス30℃でも凍らない「過冷却雲粒(かれいきゃくうんりゅう)」と呼ばれる状態になります。
  • やがて気温がマイナス33℃以下になってくると、過冷却雲粒の凍結が始まり、マイナス42℃でほとんどの雲粒が凍結して綺麗な六角形の氷の粒である「氷晶(ひょうしょう)」となります。
    ただし、温度がマイナス42℃より高い場合でも、過冷却雲粒に何らかの強い振動が加わることで、その衝撃によって一瞬で氷晶化することもあります。
  • 氷晶ができると、氷晶の影響で周りの過冷却雲粒が水蒸気となり、氷晶のまわりに水蒸気がくっついて次第に氷晶が大きくなります。
  • 氷晶が大きくなり、上昇気流に乗れないくらいの重さになると、氷晶は落下を始めます。そして、ゆっくりと落下をしながら雲粒とさらに結合して大きくなり、氷の「結晶(けっしょう)」となります。
  • ある程度大きくなった氷の結晶や、複数の結晶がくっついたものは「雪片(せっぺん)」と呼ばれ、地上まで溶けずにたどり着いた雪片が「雪」と呼ばれています。

雪の名前と意味

雪の写真

雪は、降ってきた雪の状態で様々な呼び方がされていますが、想像以上にたくさんの表現がありますので、ご紹介します。

呼び名 意味
*降る雪の名前*
粉雪
(こなゆき)
粉のように細かい雪で、風で吹き飛び、サラサラと乾いているのが特徴です。
「パウダースノー」や「アスピリンスノー」、「小米雪(こごめゆき)」とも呼ばれています。
粒雪
(つぶゆき)
つぶつぶとした小さな雪片で、積もるのが特徴です。
細雪
(ささめゆき)
細かい雪のことで、まばらに降る雪を表す言葉でもあります。
霧雪
(きりゆき)
霧のように細かい雪が降る様子を表す言葉です。
気象学上では、直径が1㎜以下の雪と定義されています。
玉雪
(たまゆき)
5㎜未満の小さなまるい形をした雪で、見た目から「雪あられ」とも言われます。
灰雪
(はいゆき)
ハラハラと灰が舞っているように降る雪のことを言います。
一般的に見られる通常の雪です。
綿雪
(わたゆき)
綿をちぎったようなふわふわとした雪で、ぼたん雪より少し小さいのが特徴です。
ぼたん雪 綿雪よりも大きな雪片で降ってくる雪です。
「ぼたん」という名は、牡丹(ぼたん)の花のように大きいからや、ぼたぼたした様子からとも言われています。
また、「ぼた雪」や「花弁雪(はなびらゆき)」とも呼ばれます。
飛雪
(ひせつ)
風に吹き飛ばされながら降る雪のことです。
また、強風に巻き上げられた積雪を表す言葉でもあります。
吹雪
(ふぶき)
雪が激しい風に吹かれ、空中を乱れ飛ぶ様子を言います。
「暴風雪(ぼうふうせつ)」や「ブリザード」とも呼ばれます。

(しゅうせつ)
対流性の雲から降る雪のことを言います。
突然降り始め、短時間で止むのが特徴で、「にわか雪」とも言います。
*時期によって呼ばれる雪の名前*
初雪
(はつゆき)
その年初めて降る雪のことです。
初冠雪
(はつかんせつ)
夏を過ぎ、初めて山頂に雪が積もることを言います。
早雪
(そうせつ)
時季よりも早く降る雪のことを言います。
暮雪
(ぼせつ)
夕暮れに降る雪のことです。
また、夕暮れに見る雪景色という意味もあります。
秋雪
(しゅうせつ)
秋に降る雪のことです。
また、秋の白い景物に例えた言葉としても用いられます。

(ろうせつ)
旧暦12月に降る雪のことを言います。
三白
(さんぱく)
お正月の三が日に降る雪のことです。
終雪
(しゅうせつ)
その冬最後に降る雪のことです。
また、「雪の果て(ゆきのはて)」とも言われます。
残雪
(ざんせつ)
冬に降った雪が、春になっても残っている状態を言います。
名残の雪
(なごりのゆき)
春が訪れても残っている雪、春に降る雪のことを言います。
また、「別れ雪(わかれゆき)」・「忘れ雪(わすれゆき)」とも呼ばれます。
万年雪
(まんねんゆき)
高い山などで、一年中残っている雪を表す言葉です。
*積もった雪の名前*
淡雪
(あわゆき)
春先のうっすらと積もって消えやすい雪のことです。
「泡雪」・「沫雪」とも書きます。
新雪
(しんせつ)
新しく降り積もった雪のことです。
薄雪
(うすゆき)
薄く積もった雪のことです。
深雪
(しんせつ)
深く積もった雪のことです。
また、「みゆき」と読むと、雪の美しさを表す言葉でもあります
どか雪 短時間に大量に積もった雪のことです。
衾雪
(ふすまゆき)
一面に積もった雪のことを言います。
衾というのは、平安時代に用いられていた掛け布団の一種です。
斑雪
(まだらゆき)
まだらに積もった雪のことです。また、溶けてまだらに残った雪という意味でも用いられます。
小締まり雪
(こしまりゆき)
雪の重みで、全体が固まりつつある積雪のことです。結晶はほとんど残っていません。
締まり雪
(しまりゆき)
小締り雪がさらに固まった積雪です。
スコップが立たないほど締まっています。
冠雪
(かむりゆき)
かぶさったように積もった雪のことです。
湿り雪
(しめりゆき)
水分を含んだ雪のことです。
餅雪
(もちゆき)
ふわふわとしていますが、少し溶け始めた雪です。水分を多く含んでいるため、雪玉を作りやすい雪になります。
べた雪 餅雪よりもべちゃっとしている雪です。水分が多いため、シャーベットのようになっています。
水雪
(みずゆき)
べた雪よりも雪が溶けて水気が多く、ぐちゃぐちゃしている雪です。
粗目雪
(ざらめゆき)
ざらめ糖のように粒が荒い積雪です。新雪が溶け、再び夜に凍ることを繰り返すことで作られます。
凍雪
(いてゆき・こおりゆき)
地面で固く凍りついた雪を表す言葉です。
根雪
(ねゆき)
積雪が30日以上続いて残っている雪のことです。
気象庁では「長期積雪」と言います。
*雪に関連する言葉*
雪明かり
(ゆきあかり)
積もった雪に光が反射し、夜でも辺りが薄明るく見えることを言います。
瑞雪
(ずいせつ)
おめでたいことの前触れとされる雪のことです。
銀世界
(ぎんせかい)
雪が辺り一面に降り積もり、真っ白になっている美しい情景を言います。
また、「雪化粧(ゆきげしょう)」という表現もあります。
風花
(かざはな)
晴天時にヒラヒラと風に舞いながら雪が降る様子を表した言葉です。
回雪
(かいせつ)
空に舞う雪のことです。
雪持ち
(ゆきもち)
樹木の枝葉に雪が積もっている様子を表す言葉です。
垂り雪
(しずりゆき)
木の枝などから滑り落ちる雪のことを言います。
雪天
(せってん)
雪の降りそうな空模様のことを言います。
雪起こし
(ゆきおこし)
雪が降る前に鳴る雷のことです。
冬季の日本海側にできる積乱雲は、雷と共に激しい雪をもたらすことが多いことから、雷が寝ていた雪を起こすという表現で、これから降る雪に注意せよという警戒の意味で用いられています。
雪紐
(ゆきひも)
木の枝や柵、伝線などに積もった雪の一部がずれ落ちていたり、溶けてきて垂れ下がったりしてできる紐のような状態の雪を言います。
雪転
(ゆきまろばし)
雪を丸めて転がし、大きな塊にすることです。
また、「雪まろげ」・「雪まろがせ」・「雪ころがし」・「雪まるめ」・「雪まろめ」などと言われます。
雪泥
(せつでい)
氷点下ちかくまで下がった海水に雪が降ることでできる、どろどろとした氷晶の集まりのことを言います。
雪汁
(ゆきしる)
雪が溶けて水になったものです。
一般的には「雪解け水(ゆきどけみず)」と言われます。
雪眉
(せつび)
雪のように白色をした眉のことです。

雪の結晶は何種類?

雪の結晶の写真

雪の結晶と言えば、「」のような形をした結晶をイメージすることが多いと思いますが、実は針のような形をしたものや、鉛筆のような形をした結晶も存在してます。

雪の結晶は、大きく分けると8分類、それをさらに細かく分けると39分類に分けることができ、全部で121種類もの雪の結晶があると言われています。

雪の結晶が様々な形に変わる理由としては、「気温」と「湿度」が関係しているようですが、一つとして同じ結晶はないそうです。

雪の結晶の分類と種類に関しては、『気象庁気象研究所』の「雪結晶の種類・読み方」の記事で可愛らしい図と共に詳しく説明がされていますので、下記のサイトで確認してみてくださいね。

『気象庁気象研究所』のサイトはこちらへ

雪がつく名前は縁起がよくない?

溶ける雪だるまのイラスト

美しく、綺麗な印象を与える「雪」という言葉ですが、
雪が入った名前は、縁起がよくない」と言われることもあるようです。

理由としては、「雪」は冷たく、はかなく消えてしまうことから、「雪」という名前をつけることで、『病弱』や『短命』な子になるのではと懸念されたからになります。

また、昔から名前に用いると「よくない」と言われている言葉は他にもたくさんありますので、いくつかご紹介します。

名前に用いると「よくない」と言われる字

  • 花や植物の名前や、木の文字が入る名前
    「桜」・「椿」・「樹」・「柚」・「杏」・「桃」・「李」など
    花はすぐに散ってしまい、植物は枯れることから、『短命』になるという迷信があります。
  • 漢字の成り立ちが良くない文字が入った名前
    「久」・「央」・「亜」・「七」・「信」・「真」・「眞」など
    例えば「幸」という字は、自由に動けなくさせるための「手枷(てかせ)」の形から作られた文字であることから、『不幸になる』という迷信があります。
  • 水や火に関係する文字が入った名前
    「海」・「汰」・「沙」・「雲」・「雫」・「煉」・「煬」など
    「さんずい」や「雨かんむり」、「火」が入る名前は、『水難・火難に合う』という迷信があります。

上記以外にも、名前に用いるとよくないと言われている文字や言葉はたくさんありますが、それをすべて避けた名前を考えるとなると、つけたい名前を泣く泣く諦めないといけないかもしれません。

子供により良い名前を付けてあげたいという気持ちがあるからこそ、悩みに悩み抜いて考えていた素敵な名前が、迷信によって候補から外れるというのは悲しいですよね。

「汚」や「悪」など、印象が良くない漢字を名前に用いるのは避けるべきと思いますが、「雪」のつく名前だからといって短命になるという根拠はなく、長生きしている方はたくさんいらっしゃいます。

また、現在では「科学的根拠のない迷信」ということから、気にせずつけるという方も多いです。

名付けは、子供の幸せを願い、思いを込めて付けるというのが一番大切ですので、あまり迷信に囚われ過ぎず、自分の信念に従ってつけるようにしましょう。

雪が入った名前(男の子・女の子)

それでは、最後に「雪」の入った名前をご紹介しますので、名付けの参考にしてみてください。

名前に「雪」の字を名前に使うことで、
清楚純粋美しい爽やかさ輝かしい』といった意味を込めることができます。

「雪」が入る男の子の名前

  • 雅雪(まさゆき)
    『雅』は、上品で高貴な美的感覚を表す言葉であることから、「清潔感があり、誰に対しても上品な振る舞いができる人になってほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪臣(ゆきおみ)
    『臣』は、主君に使える人を表す言葉であることから、「清らかな心を持ち、人を支え、皆から信頼される人になってほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪睦(ゆきちか)
    『睦』は、人と仲良くなることを意味する言葉であることから、「純真な心を持ち、たくさんの仲間や友人に恵まれる人生になりますように」との願いを込めることができます。
  • 雪輝(ゆきてる)
    『輝』は、光りかがやく様子を表す言葉であることから、「輝くような魅力にあふれ、輝かしい人生を歩んでほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪斗(ゆきと)
    『斗』は、容積の単位として用いられていた言葉ですが、字面がシンプルでかっこよく、方角を知ることのできる「北斗七星」の名前にも用いられている字であることから、「爽やかでかっこよく、人の役に立てるような人になってほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪晴(ゆきはる)
    『晴』は、空が青々と澄み渡る様子を表す言葉であることから、『輝くような笑顔と明るさで、人を引きつける人になってほしい』との願いを込めることができます。

「雪」が入る女の子の名前

  • 雪歌(せつか)
    『歌』は、人の心を癒やしてくれることから、「輝くような笑顔と美しい心を持ち、周りの人を幸せにするような人になってほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪奈(せつな)
    『奈』は、左右対称で末広がりになっていることや、字面の可愛らしさから、女の子の名前として大変人気があるようです。「可愛らしく、純粋な心を持った女性になってほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪路(ゆきじ)
    『路』は、道という意味の他、物事の筋道や重要な地位といった意味もあることから、「清く美しい心を持ち、自らの力で道を切り開き皆を導いていくような人になってほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪乃(ゆきの)
    『乃』は、文と文をつなげる役割をする字であることから、「清楚で美しく、人と人を結びつけるような人になってほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪芽(ゆきめ)
    『芽』は、これからどんどん大きく成長することから、「過酷な環境の中でも、たくましく自分の才能の芽を開花させてほしい」との願いを込めることができます。
  • 雪羽(ゆきは)
    『羽』は、自由に大空を羽ばたくことができ、やわらかく優しいイメージもあることから、「清らかな心で周りの人を優しく包み、のびのびと自由に人生を謳歌してほしい」との願いを込めることができます。

まとめ:雪の結晶は121種類で、一つとして同じ結晶はない

雪だるまを作る人のイラスト
  • 雪は水蒸気が冷やされて氷晶となり、氷晶に水蒸気がさらにくっついて結晶化したもの
  • 氷の結晶や、複数の結晶がくっついたものを雪片(せっぺん)と言う
  • 結晶の形は、湿度と気温によって変化する
  • 「雪」が入る名前は、短命になるという迷信がある
  • 「雪」が入る名前には、「清楚・純粋・美しい・爽やかさ・輝かしい」といった意味を込めることができる

いかがでしたでしょうか。
雪は、大きさや積もり方によって「灰雪」や「淡雪」などの名前が付けられており、結晶には121種類もの形があることが分かりました。

ちなみに、雪の赤ちゃんである氷晶は、六角形の形をしているのですが、なぜ六角形の形になるのかというと、六角形が一番安定している形だからなのだそうです。

そして、氷晶が大きくなっていく過程で、角の部分に水蒸気がくっつきやすいことから、雪の結晶は六角形を基本として様々な形に変化していく仕組みになっています。

大きい結晶になると、1㎝(10㎜)ほどの結晶もできるようなので、ぜひ雪が降った日には様々な結晶を探してみてくださいね。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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のすけ

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