立冬の意味・由来とは?2020年はいつ?【食べ物についても紹介】

落ち葉のイラスト

11月に入ると、紅葉が見頃のところも多く、秋も深まってきたなと実感できるようになってきますが、実は「立冬」となる季節でもあります。

「立冬」は、ニュース番組などで耳にすることも多いですが、この言葉にはどのような意味があるのでしょうか。

また、「立冬」や「冬至」という言葉を聞いたことがあっても、違いがよく分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、

・「立冬」の意味や由来
・2020年の「立冬」はいつ?
・「立冬」の時期の七十二候について
・「立冬」の食べ物とは
・「立冬」に行われる記念日とは

について解説・紹介していきます。

立冬の意味とは

霜が付いた落ち葉の写真

「立冬(りっとう)」は、秋が極まり、冬の気配が立ち始める日という意味で、冬の始まりを表すものとなっています。

「立冬」を定める基準としては、「太陽黄経(たいようおうけい・たいようこうけい)」が225度になる日と決められており、毎年『11月7日~8日頃』が「立冬」となります。

ちなみに、太陽黄経とは、太陽の見かけ上の通り道である「黄道(おうどう・こうどう)」を360度に分けたものを言い、黄道と赤道の延長線(天の赤道)が交わる点である春分点を0度、秋分点を180度として角度を定めています。

また「立冬」は、太陽黄経が225度になった日から、次の節気である「小雪(しょうせつ)」(太陽黄経240度)になる前日までの約15日間を表すものでもあります。

2020年の立冬はいつ?

2020年の立冬は、11月7日(土)となります。

また、期間としては、11月7日(土)~11月22日(日)までが立冬です。

立冬の由来とは

二十四節気を表したイラスト

「立冬」は、『二十四節気(にじゅうしせっき)』という1年を24の季節で表したものの一つとなっています。

春の始まりである「立春(りっしゅん)」から数えると、「立冬」は19番目の季節になり、再び「立春」となる前日までが【冬】となります。

「立冬」から「立春」となるまでの節気の流れは次の通りです。

【冬】19「立冬」→20「小雪(しょうせつ)」→21「大雪(たいせつ)」→22「冬至(とうじ)」→23「小寒(しょうかん)」→24「大寒(だいかん)」→【春】1「立春

「立冬」は秋の始まりを表す言葉に対し、「冬至」はちょうど冬の真ん中の季節となり、1年の内で最も昼の時間が短くなる日となります。

二十四節気については下記の『二十四節気とは?』の記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧下さい。

また、二十四節気をさらに細かく分け、気象や植物などの変化を記した「七十二候(しちじゅうにこう)」という暦も存在します。

「立冬」の七十二候とは

紅葉したモミジの写真

「七十二候」は、「二十四節気」の期間をさらに3分割して、72の季節とし、短い言葉で細かな季節の移り変わりを表したものとなります。

元々、「二十四節気」や「七十二候」は中国で作られたものが日本に伝わり、用いられるようになったと言われています。

「二十四節気」は中国から伝わった物をそのまま使用しているため、季節にズレが生じていますが、「七十二候」は日本の気候に合うように何度か作り変えられているため、日本の季節に沿ったものとなっています。

「立冬」の期間(11月7日~11月22日頃)には次の3つの名称が当てられています。

山茶始開(つばきはじめてひらく)

サザンカの写真
山茶花(サザンカ)

「初候」(11月7日~11日頃)にあたる『山茶始開(つばきはじめてひらく)』は、サザンカ(山茶花)が咲き始める頃という意味があります。

サザンカは、ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、10月~12月頃が開花のシーズンとなっています。

椿とよく似ているため、区別がつきにくいと言われていますが、椿は花首からそのまま落ちるのに対し、サザンカは一枚ずつ花びらが散っていく特徴があります。

また、葉脈で見分ける方法もあり、椿は葉の葉脈を光にかざすと、中心が透けて見えるのに対し、サザンカは黒っぽく見えるそうです。

地始凍(ちはじめてこおる)

霜柱の写真
霜柱(しもばしら)

「次候」(11月12日~11月16日頃)にあたる『地始凍(ちはじめてこおる)』は、大地が凍り始める頃という意味があります。

朝晩の冷え込みが一層激しくなり、霜柱が見られるようになる地域もあります。

霜柱は、まず地表の水分が凍り、それによって地中の水分が吸い上げられた結果、地表へと出てきた水分が凍るということを繰り返して生まれるものとなっています。

霜柱を踏むとザクザクと音がなるので、子供の頃踏んで歩いたという方も多いのではないでしょうか。

金盞香(きんせんかさく)

水仙の写真

「末候」(11月17日~22日頃)にあたる『金盞香(きんせんかさく)』は、水仙(すいせん)の花が咲き、香りが立ち始める頃という意味があります。

金盞花(キンセンカ)という3月~6月頃に咲く菊科の植物がありますが、ここでは12月から春先頃開花する水仙のことを差す言葉として用いられています。

そもそも「金盞」とは、黄金の杯(さかづき)という意味で水仙の異名と言われています。

また、雪の中でも花を咲かせることから「雪中花(せっちゅうか)」とも呼ばれ、お正月に飾るお花として重宝されていたそうです。

立冬の食べ物とは

かぼちゃの写真

「立冬」には行事食などはありませんが、11月に旬と言われる食材はたくさんあります。

野菜

春菊・ほうれん草・チンゲンサイ・ネギ・レタス・野沢菜・白菜・大根・ブロッコリー・じゃがいも・さつまいも・自然薯(じねんじょ)・セレベス(里芋)・長芋・ごぼう・しょうが・にんじん・れんこん・カブ・かぼちゃ・トマト・銀杏・栗・ビーツ・わさび・なめこ・しめじ・キクラゲ・椎茸・舞茸・くわい・小豆・大豆・落花生

果物

みかん・レモン・スウィーティー・ゆず・ネーブル・りんご・梨・洋なし・柿・ザクロ・かりん・キウイ・いちご・クランベリー・アボカド

魚介類

あんこう・サンマ・ふぐ・イシモチ・ブダイ・銀ダラ・鮭・真サバ・ブリ・ヒメジ・イワシ・カワハギ・ニシン・ウマズラハギ・ハタ・イトヨリ・サヨリ・キンキ・ハガツオ・ソウダガツオ・カレイ・カンパチ・イシダイ・シイラ・ワカサギ・メジナ・コノシロ・クエ・ハモ・ホタテ貝・牡蠣(カキ)・ヒオウギガイ・赤貝・アワビ・ツブガイ・アオリイカ・マダコ・ソデイカ・ガザミ・ズワイガニ・タカアシガニ・シマエビ・アマエビ・車エビ・伊勢エビ・シャコ・セミエビ

立冬の記念日とは

では最後に、「立冬」を記念日としているものがいくつかありますのでご紹介します。

あられ・おせんべいの日

おせんべいの写真

「あられ・おせんべいの日」は、全国米菓工業組合が『米菓の需要拡大と、新米で作られた美味しい「あられ・おせんべい」をこたつに入って家族団欒で楽しんで欲しい』という願いから1985年(昭和60年)に制定されたものとなっています。

おせんべいは、しっかりとした歯ごたえがあるため、あごの筋肉を使用することで、頭の老化防止やリラックス効果があると言われています。

また、よく噛むことで唾液の分泌を促し、胃腸の働きが良くなるそうです。

いい鍋の日

海鮮鍋の写真

「いい鍋の日」は、ヤマキ株式会社が「11(いい)7(なべ)」と「立冬」にちなみ、11月7日を「いい鍋の日」と2001年に制定したものとなっています。

ヤマキ株式会社は、「鰹節・だし」の専門の会社で、鍋つゆ商品を豊富に取り扱っており、現在は「だし屋の鍋」シリーズを展開しています。

鍋と燗(かん)の日

日本酒の写真

「鍋と燗の日」は、「日本酒がうまい!」推進委員会が『試飲イベントや販売促進活動を通して、冬ならではの鍋料理をお酒と一緒に楽しんで欲しい』という想いから2011年に制定したものとなっています。

「日本酒がうまい!」推進委員会は、京都・大阪・神戸の老舗酒造会社11社によって発足された組織で、現在は「白鶴酒造・日本盛・宝酒造・辰馬本家酒造・大関・月桂冠・菊正宗酒造・黄桜」の8社が活動を行っています。

「燗酒(かんざけ)」とは、温めたお酒のことで、温度によって呼び方が変わります。

  • 飛び切り燗(とびきりかん)…55~60℃
  • 熱燗(あつかん)…50℃
  • 上燗(じょうかん)…45℃
  • ぬる燗(ぬるかん)…40℃
  • 人肌燗(ひとはだかん)…35℃
  • 日向燗(ひなたかん)…30℃
  • 冷や(ひや)…20℃前後
  • 涼冷え(すずびえ)…15℃
  • 花冷え(はなびえ)…10℃
  • 雪冷え(ゆきびえ)…5℃

日本酒は全てのお酒がお燗に向くわけではなく、大吟醸や生酒などは香りが飛ばないよう常温や冷やがオススメな飲み方となるようです。
※お燗とは、お酒を温めることを言います。

立冬はとんかつの日

とんかつの写真

「立冬はとんかつの日」は、愛知県名古屋市昭和区山花町(やまはなちょう)にある『とんかつ屋 比呂野』が『とんかつを食べて活力をつけ、冬の寒さを乗り切って欲しい』という想いで制定したものとなっています。

夏の「土用の丑の日」にちなみ、「立冬」にはとんかつを食べる週間を作ってもらいたいと記念日にしたそうです。

ちなみに「とんかつの日」と言われるものは、他にもまだあります。

  • 冷凍食品メーカーの「味のちぬや」が10月1日を「トンカツの日」と制定
  • 東京都食肉事業協同組合が「10月10日」を「とんかつの日」と制定
  • 食肉事業協同組合連合会が「5月5日」を「とんかつの日」と制定

ココアの日

ココアに写真

「ココアの日」は、森永製菓株式会社が、『冬の飲み物として飲む機会が増えるココアを、より多くの人に味わってもらいたい』と2016年に制定したものとなっています。

ココアにはリグニンと呼ばれる不溶性食物繊維が含まれており、便通を改善する効果があると言われています。

また、ココアの主成分であるカカオポリフェノールには、血糖値の抑制や血流の促進などの様々な健康効果があるそうです。

加えて、森永製菓の研究結果では、「ココアを飲むことでインフルエンザウイルスに対する感染抑制効果が期待できる」ということが明らかにされています。

しかし、砂糖が入っているものは飲み過ぎると肥満の原因になったり、血糖値の上昇を引き起こしてしまう恐れがあるので注意が必要です。

お砂糖の入っていないピュアココアを、1日2~3杯飲むと良いと言われています。

まとめ:立冬は、冬の始まりを表す言葉

凍える人のイラスト
  • 2020年の立冬は、11月7日(土)~11月22日(日)まで
  • 立冬は太陽黄経が225度となった日と決められている
  • 毎年11月7日~8日頃が立冬となる
  • 立冬には様々な記念日が存在する

いかがでしたでしょうか。立冬は、秋が深まり、冬の到来を告げる季節ということが分かりました。

ちょうど立冬の時期に行われる行事と言えば、11月15日の「七五三」ですね。

現在は、仕事の都合や混雑状況などから、10月や12月に時期をずらして「七五三」を行う家庭も多いそうです。

ちなみに「七五三」は、3歳・5歳・7歳で行うものとされていますが、昔は「数え年」で行うのが正式となっていたようです。

数え年とは、誕生日は関係なく、生まれた年を1歳とし、新年を迎えると1歳増えるという数え方を言います。

そのため、現在の一般的な数え方である「満年齢」の数え方では、2歳・4歳・6歳になる年にお祝いするということになります。

しかしながら現在は、数え年・満年齢どちらで行うべきとは決まっていませんし、中には上の子供さんに合わせて下の子も一緒にお祝いするという方もいらっしゃるそうです。

「七五三」は、子供の成長をお祝いすることが目的ですので、時期はあまり気にせず、臨機応変に行っていけたら良いですね。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。